SMクラブの最大の悩みってM男を飽きさせない事が難しい…
SMとはS(サディズム)とM(マゾヒズム)の精神的な支配と服従に基づいた倒錯的プレイを行うものです。
女王様とM男であれば、女王様はM男の全てを受け入れM男が望むことを読み取り、支配という形でM男を至福の極みへと導きます。
逆にM男は女王様から与えらえる肉体的・精神的苦痛を女王様からの愛情として受け取り絶対服従を誓います。
女王様に服従し自分を支配して喜んでもらうことを至福とします。
M男は一度女王様と決めた相手には余程のことがない限り服従を裏切りませんし、女王様も愛すべき奴隷としてM男を可愛がります。
SMとはそうしたお互いの精神的繋がりがとても重要なものですが、それはプライベートでのSMを極めた形になります。
しかしSMクラブとなると、日頃の鬱屈した悩み・ストレスの発散や隠している自己の解放などを目的としたSM「ごっこ」遊びの意味合いが強くなります。
遊びと言うには中々過激なことをしますが、それでも「お客と女王様という名の風俗嬢」とのごっこ遊びなのです。
中にはSMクラブの女王様にも精神的繋がりを求めるM男のお客もいますし、女王様もそのつもりでM男を支配していることもありますが、単純にストレス発散の遊びで来ているお客もとても多いです。
どういうことかと言うと精神的繋がりを求めていない分、女王様から受けるプレイが自分の希望から外れてたりマンネリになっていると感じると飽きてしまうのです。
精神的ではなく、SMプレイとして楽しいか楽しくないかが重要になってくるからです。
そしてこれが職業女王様にとって結構大きな悩みになっているのです。
SMクラブでやることって実はそんなに多くないのです
SMクラブと検索すれば出るわ出るわ全国のSMクラブのHP。
何件かスススッと入って料金案内を見てみてください。
基本プレイ内容にオプション内容、名前だけでも「うわぁ、何これスゴイ」と思える内容ですが、見ていくとあることに気付きませんか。
そう、プレイ内容が似たり寄ったりだということです。
言葉責めにアナル拡張、緊縛、鞭、聖水プレイ等々。
どのお店を見ても同じ言葉がズラッと書いてありますよね。
SMプレイって、純粋にプレイ内容だけ見るとそんなにやることって多くはないのです。
否、プレイの数だけ見れば多いのですが全部を1つ1つじっくりやってコンプリートしたいと思うM男ってそんなに多くありません。
多くのお客はある程度自分の好みのプレイと言うのが決まっています。
痛覚を刺激する責められ方が好きなM男もいれば、痛くする責め方は好きじゃなくて羞恥プレイをメインにして欲しいと希望するM男もいます。
前立腺をひたすら責められる快楽地獄を望むM男もいれば、ひたすらヒールで踏んで叱って欲しいM男もいます。
色々なタイプのM男がいますが1人1人を見てみると、やれることって限られてくると思いません?
お客の好みに合わせれば、必然的に選ぶプレイ内容は偏りが生じます。
なのに同じようなプレイ内容が続くと「何か、飽きたな…」とか思われてしまうわけですから、女王様達は飽きられないように変化を付けないといけません。
M男が飽きるか飽きないかは女王様にかかっています
当然と言えば当然なのですけどね。
SMクラブとしてプレイ内容にこれと言った大きな差をつけられないのなら、そのプレイをする女王様に工夫をしてもらうしかありません。
ある程度決まってしまっているSMプレイの中身にSMクラブ独自の目玉オリジナリティを付けるのは大変なことです。
170㎝以上の高身長の女王様だけを揃えるとか全員緊縛が得意な女王様にするなど、ある程度特徴をつけて女王様を揃えることはできますが、かと言ってプレイ内容自体に目立ったオリジナリティができるとは限りません。
ですので、女王様のテクニックで他店との差別化を図るのが手っ取り早い方法になります。
言葉責めなら1つでも多くお客が羞恥し精神的凌辱を行える台詞を用意し、緊縛なら様々な縛り方はもちろんのこと力加減も絶妙な、それこそ何度でも縛って欲しいと思うような技術を女王様に身につけて欲しいと考えています。
単調なプレイしかできない女王様ではお客に早く飽きられてしまいお茶引きの日々が待っています。
SMクラブと言うSMごっこ遊びをする場であるからこそ、女王様はSMプレイのテクニックに様々な応用を身につけプレイに変化を付けなければならないのです。
女王様達は常にフル回転です
プレイに飽きられないための変化って大変です。
痛覚刺激が好きなM男なら色々な痛覚を試すことができますが、行き過ぎると命に関わる問題になってきます。
何事も慣れてしまうと物足りなくなり、もっと過激に…と際限がなくなってしまうからです。
救急車騒ぎにならないギリギリラインを見極めなければなりませんし、そもそもM男の「痛覚刺激が好き」と言うことに関してもそのデッドラインは多種多様です。
本当に突き抜けたレベルのM男もいれば、痛いの好きと言っておきながら「そんなもんなの?」というレベルで音を上げるM男だっています。
羞恥プレイが好きなM男には言葉責めとセットで露出プレイや女装プレイ、剃毛プレイに排泄管理など結構なプレイができますが、M男の人格を貶めてはいけませんのでプレイ内容に好き嫌いが激しいM男だと面倒です。
SMプレイなのである程度女王様による調教が可能ですが、あくまで「SMクラブ」なので行き過ぎるとクレーム問題に発展します。
しかも羞恥心って慣れると何でもなくなるので、あれこれと工夫をしなければなりません。
真性のMではないお客はM男になりたいと言っても自分の欲求が一番なので、叶えてくれないSMクラブは切り捨て対象ですから、お客の満足と不満の見極めは悩みどころになってきます。
ひたすら「〇〇をしてくれ」というお客なんてそのプレイを中心に組み立てなければなりませんから、派生プレイを考える必要があります。
M男1人1人の嗜好から嗜好レベルまでを正確に読み取らないといけないのですから、女王様はプレイ中常にお客の表情に注視し頭をフル回転させて苦痛を与えているのです。
常に新しいテクニックを身につけることが大切です
ある程度経験を重ねれば、女王様として一通りのテクニックを身につけることができますしM男を喜ばせる話術も色々と身についてきます。
しかしそれに慢心してしまっては、同じようなプレイの繰り返しにM男は見限り離れていってしまう可能性が高いです。
本物の、精神的繋がりが確率している女王様とM男とは違い、SMクラブはあくまでSMごっこを楽しむ場所ですから、SMプレイが楽しくなければお客は女王様を変更するだけです。
そうしてお客が離れてしまわないよう、常に女王様は新しい技術やちょっと意外な道具でのSMプレイを行う工夫をすることが大切です。
慢心はお茶引き女王様へと転がり落ちます。
また、女王様としてお客を見下す態度だけを取れば良いと言うわけでもありません。
プレイ時間を離れればお客と風俗嬢です。
プレイ時間外での会話では、逆にお客を気遣いお客を癒す存在となる必要があります。
プレイ外の丁寧な会話ともてなす笑顔、そこにプレイ中の女王様としてのギャップが合わさることで、お客は飽きることなく指名し続けてくれるようになるのです。
女王様としてのプレイテクニックや言葉責めの向上、そして風俗嬢としての話術も磨き続け、常にお客を虜にし続ける努力が女王様には必要となってきます。
10年20年と続けられるのがSMクラブの女王様ですが、それ相応の努力をしてこそだということを忘れてはいけません。
数年…下手すれば1年でお払い箱になってしまうような女王様にならないよう、女王様としての魅力は磨き続けていくことが大切です。
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