風俗店の採用基準って高級と格安でどれくらい違うの?
現代は、まさになんでも「格付け」する世界といいますか、よくいわれているような「格付社会」といえる状況に、本当になっているのではないでしょうか。
大学や高校などの学歴から、企業や資格などの仕事系格付け、ホテルやグルメなどの格付け、百貨店というカテゴリに対応する形で台頭するファストファッション、服や家具などにも高級店、中級店、大衆店といったくくりがどこからともなくわいてきています(最近では格付けの亜流として、「カースト」というものも出て来ています。
スクールカーストやママカーストなど、ごく狭い身内ノリの範囲での根拠なき格付けが、インドの身分をあらわすカーストというキーワードとくっついて浸透しています)。
ところで風俗店にも、いつのころからか、高級店と格安店というものが存在しています。
これは最近の「格付けブーム」にのっかったものではなくて、かなり歴史のあるもののようですが、実際のところ、高級店と格安店は、何がどのように、どれくらい違うものなのでしょうか。
格付けの歴史を考える
謎の「ミシュラン五つ星」
そもそも今の「格付けブーム」の火付け役というか、もともとのきっかけは何だったのか、今となっては判然としないところも大きいのですが、やはり、人が何人か集まれば、それを見たギャラリーが順番をつけたがるのは人情というもので、相当に昔から、もはや人類の歴史と並行するような形で、格付けはおこなわれてきたことでしょう。
1980年代あたりのバブル時期以降、典型的な格付けの概念として、例の「ミシュランガイド=五つ星ホテルとかレストラン」というものがありますが、もともとは1900年、フランスのパリで万博がおこなわれた際に、自動車運転者向けのガイドブックとして作られたのがきっかけだったらしく(そういえばミシュランってタイヤメーカーですね)、100年以上たった今では、ヨーロッパでは完全に権威を失っているらしく、最近は日本版のみ発行されているというのが、もっぱらの噂です。
「日本人の格付け好きここに極まれり」、という感じですが、ミシュランのほうも、ヨーロッパで下火な分、近年は特に日本とアメリカに力を入れているようで、国民性もあって、両国がまんまと格付けブームを起こされている、ともいえそうです。
風俗店における高級店と格安店
翻って、風俗店における「高級店」と「格安店」という概念が、いつごろから生まれているかというと、おそらくソープランドの格付けが発端ではないか、と思われます。
かつてソープは「トルコ風呂」という名称で誕生していて、トルコの留学生が苦言を呈したことから、1980年代に今の「ソープランド」という名称に改名した、といいます。
トルコ風呂の時には既に「高級店」の概念はありましたし、そもそもトルコ風呂の別名が「高級個室サウナ」であったことからも、もともとが高級志向であったことがうかがえます(「風俗の王様」という異名は、今も生きている状況です)。
ソープがもともと高級志向だったとしても、いまいまの状況としては、高級店と格安店は厳然として存在し、後者の方はさらに中級店と大衆店というように、細かく区別されているのが現状です。
何をもって高級としているか
ソープやデリヘルなどでは、「高級か否か」を判断する基準として、大きく2つの要素があるのではないでしょうか。
その要素とはつまり、「サービスの内容」と「女性の質」です。
この要素は、求人が公表される時点で、既に明確に提示されています。
応募する女性のほうも、高い報酬、つまり高収入を目指すならば「高級店」を志向しますし、高い報酬を得ることができるのであれば、やはり採用基準は気になるところといいますか、それこそ「勝負所ど真ん中」の要素ではあります。
ということで、高級店と格安店の採用基準というものを考えていきましょう。
最大公約数とサービス内容の比率が重要
お店ごとに設定されるコンセプト
高級か否かの大きな要素が「サービス」と「女性の質」であるとすれば、前者はサービス内容そのものが問われるわけで、採用不採用を分ける分水嶺となるのは、「お店が高級店のコンセプトを満たす要素として考えているサービスを充足できるか否か」、というところになります。
高級店と格安店を比較した場合、報酬としては、一説によると「倍以上違う」、ということですから、志向するサービスをこなすためのスキルを持っているか否かが焦点になりそうです。
高級店のサービスとはどんなものか
では、高級店が備えておくべきサービスとはどんなものか、といいますと、実は非常にシンプルで、昔からそれほど大きくは変わっていないのです。
順を追って説明しますと、①挨拶、②即尺、③即ベッド、④気の利いた会話その1(休憩または一服)、⑤お風呂で一発(潜望鏡などの余興)、⑥マット、⑦気の利いた会話その2(休憩または一服第二弾)、⑧お見送り、という具合です。
これらをどこまで充足できるか、というところは、ひとことでいえば、「コミュニケーションスキル」に大きく左右される、ということです、コミュニケーションスキルとは、端的にいうと「人と接するためのスキル」なのですが、これは、風俗店でも一般企業でも、プロの面接官であれば、割と短時間で見抜いてきます。
サービススキルと合わせて重要視される「人気が出る容姿」
サービススキルもさることながら、採用不採用を考えるうえでもう一つ重要な要素となってくる(もう想像はつくかと思います)のが、「容姿」です。
芸能人などと同じく、多くの人が好みそうないわゆる「美人な容姿」や「可愛い容姿」、それに、現代の日本人の多くが好みそうな「スタイル(現代は、若干痩せ気味のいわゆるモデル体形がもてはやされる傾向にあるようです)」が、面接時に問われる資質になります。
もっとも、今はかなりニーズの細分化が進み、お店が標榜するコンセプト如何によっては、要求される容姿はかなり違ってくることも事実です。
やはり一般企業と同じく、基本的には人間としてのコアスキルやコミュニケーションスキル、やる気や本気具合などが、容姿と同じくらいの割合、つまり50%、およそ半々に問われるものだ、と考えておいて良さそうです。
この大きな2つの要素に徹底的にこだわる、または営業的な収益に対して徹底的にシビアなのが高級店で、割と自由度が高いといいますか、ニュートラルでチャレンジングな要素をより残しているのが格安店、ということになりそうです。
まとめ
現代の格付け具合はまさに異常で、マニュアル化社会や格付け社会よろしく、かつてなら「人間の度量の一部」として捉えられていたそのあたりのさじ加減が、少子高齢化や不景気と相まって、相当シビアに問われるようになってきている、というのが、最近の傾向です。
あくまでもお店のコンセプトにも依存してくるのですが、こういった風潮の中で、非常に大きな報酬を得たい場合には、採用基準が思いのほかシビアになることは十分想定されます。
とはいえ、多くのお店がそのような方向であるからといって、高収入が望めないわけではありません。
競馬の万馬券や宝くじよろしく、「買ってみないとそもそも当たらない」、風俗店の面接や応募でいえば、「チャレンジしてみないと結果はわからない」、逆に言えば、「アクションしてさえいれば、いくらでもチャンスはある」、ということです。
持っている素養よりも、「高収入を本当に得たいか否か」という、応募者側の気合や、思考の自由度が問われる、ということです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません