SMクラブのプレイ内容でケガをさせない加減が難しい…
風俗店の中でも、SMクラブという場は、他の風俗店とくらべて非常に特殊な場所であるといえます。
それは、デリヘルやソープランドとは異なり、いわゆる一般的な、「サービス」としてのSEXだけではなく、「SM」というプレイをする場であることがその最大の理由ということになるでしょう。
このSMというプレイは、基本的にどちらかがM側となりサービスを行うわけなのですが、これまでSMプレイをしたことがなかった女性にとって、突然SMクラブでS役をすることになった、というときに難しいのは、その「加減」です。
いくらプレイの一環とはいえ、お客さんにケガをさせてしまったりすれば、それはサービスの域を超えてしまっています。
SMクラブで働いている方々は、どのようにその「加減」を身に着けているのでしょうか。
SMは「見よう見まね」ではダメ!
一昔前は、「SM」という言葉自体があまり一般的ではなく、なんとなくアンダーグラウンドな、怪しい、というイメージがつきまとうものでした。
なんとなく変態っぽいし、知識のない素人が手を出してはいけないもの、特殊器具なんかも使うし、見よう見まねでできるものではない、という意識がやはりあったのです。
しかし近年では、SMというものが一般に認知される機会が多くなり、たとえばロープや縄を使った「縛り方」の指南書が書店で普通に置かれていたり、インターネットでもSMのやり方などの情報が容易に手に入るようになりました。
それ自体は大きな問題ではないのですが、むしろ問題なのは、そういった情報に触れた方が、充分な知識もないままに見よう見まねでSMプレイ「のようなもの」を行い、結果的に無理なプレイをしてしまったことによって、パートナーにケガをさせてしまった、といったケースが発生しはじめたということです。
SMでは特殊器具なども使います。
また、ロープなどで相手の身体を縛るというような基本プレイもあります。
しかし、こうしたものはあくまで、正しい知識があってはじめてできることですし、決して見よう見まねできちんとSMプレイになるわけではありません。
また、ケガをさせてしまう代表的なケースとして、「相手が感じている痛みの程度がわからない」という原因も考えられます。
このような状況になっている結果、「止めどころ」がわからず、際限なく痛みや苦痛を与えてしまい、結果的に相手にケガをさせてしまったりといったケースもありえます。
これは、指名がつかなくなるとか、そのお客さんがリピーターにならないといった程度の問題ではなく(むしろ、それぐらいで済めば御の字で)、本当に深刻なお客さんとお店側とのトラブルとなってしまうケースも考えられます。
お客さんにケガをさせないためにはどうしたらいい?
通常、上に述べたように、SMプレイにほとんど触れたことのない人やSMプレイ初心者には加減が難しいものであることから、SMクラブで嬢として採用となった後でも、いきなりお客さんの接客をする…というケースは稀です。
たいていの場合は、SMクラブで講習が実施されます。
もちろん、講習のやり方は店舗によって異なるでしょうが、多くはマニュアルによる講習と、女性キャスト…つまり先輩による講習が行われる場合が一般的なようです。
講習の中で、自分の力加減や、力を加えるときの癖、より広く言えば人体について、その痛みを感じるポイントやどの程度の痛みで、ちょうどプレイの中で快感を感じられるところと、単なる痛みや苦痛に変わってしまうポイントとを理解するのがよいでしょう。
SMプレイをしたことによるケガの特徴として、「一見するとケガとはわかりづらい」というものがあります。
身体を拘束する際には、言ってしまえば身体が極まってしまうわけなのですが、格闘技などのそれとは違い、その瞬間に脱臼をしたり骨折をしたりというケースはまれです。
そこまで強い力をかければケガをするということは、素人や初心者でも想像できるレベルのものだからです。
むしろケガに至る経緯として、縛った状態がキープされるというところに問題があり、これによって身体、特に関節などに無理な力がかかったまま長時間のプレイに臨むことで、関節のほかにも筋肉のスジや腱を痛めてしまうというケースが多くあります。
また、お客さんとしても、自らそれを望んで来店しているわけで、なかなか「痛いからやめてくれ」とは言いづらいという心理についても理解してあげる必要があるでしょう。
さらに、プレイ中は一種の興奮状態にあるために、「これはまずいかもしれない」とお客さんの側も薄々気づきながらも、それを口にできずプレイ終了まで我慢してしまうというケースもあります。
だからこそ、サービスを提供する側であるSM嬢の側で、ある程度相手の身体を気遣いつつプレイを行う、という態度が必要なのです(それを表出させるかどうかはともかく、です。)
SMプレイというものは危険と隣合わせ、ということを述べてきたので、SMクラブで働くことに不安を覚えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりと知識をつけて臨めば、たいていの場合は大事に至らずに済むものです。
また、SM関連の書籍やインターネットの記事なども、参考になる場合があるかもしれません。
最近では、自分の風俗に訪れた際の体験などをブログなどで発信している男性も珍しくありませんから、そういった方の生の声なども参考になる部分が多いでしょう。
いろいろ注意しなければいけないことはあるけれど、SMクラブは魅力的
上にたくさん述べたように、SMクラブには注意しなければいけない点がたくさんあります。
しかし、ここで見方を変えてみると、たとえば自分がSMクラブで接客したお客さんがリピーターになってくれたとしたら、それは、お客さんが自分のことを信頼してくれた、自分とのプレイにおいては、ただ単に気持ちがいいという理由だけではなくて、お客さん自身の身体にケガをさせるかもしれない行為でも、それを任せて大丈夫だと思ってくれたということになります。
リピーター、常連となってくれるお客さんはお給料を稼ぐという意味でももちろんありがたい存在でしょうが、それ以上に、SMプレイにおいて欠かせない、「S側とM側との絶対的な信頼関係」が出来上がったと考えれば、自分自身の自信や達成感にもつながり、さらに収入も増えるという、いいこと尽くしなわけです。
SMクラブが他の風俗店と違う、独特だといわれる背景には、このようなプロ意識のようなものが関わっているのもひとつの要因と考えられるかもしれませんね。
まとめ
このように、様々ね点で注意が必要なSMクラブ、そしてSMプレイですが、それだけに魅力が多いという点もあります。
SMプレイを行った経験のある方の多くが口を揃えて言うのは、やはり「S側とM側との間に信頼関係がなければ快感にはつながらない」ということです。
このことは、たとえお金を払ってサービスを受けるSMクラブにおいても同じことが言えるでしょう。
お客さんとの信頼関係ができあがれば、そのお客さんが自分のリピーターになってくれることもあるでしょう。
そのためには、お客さんにケガをさせないよう、なおかつ、弱すぎる刺激でもいけないという、まさに絶妙の力加減が必要となります。
講習などが実施されるのなら、それをしっかりと受けて、疑問点などについても積極的に質問したり確認してみたりするのがSMクラブで働く上で必須といえるでしょう。
逆に言えば、そういった最初の障害を乗り越えれば、SMクラブ嬢として一人前の、いわばプロのSMクラブ嬢となれるということでもあります。
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