SMクラブで女王様でも我慢できないプレイってあったりするの?

2017年11月10日2023年12月14日

女王様とはM男が何をして欲しいと思っているのかを的確に読み取り、その通りの苦痛を与える仕事です。
M男が望めば縛るしヒールで踏むし鞭で打ちます。
黄金プレイや屋外でのペットプレイ、望まれればM男を虫に見立てて燻蒸・燻煙式の殺虫剤だって撒きます。

最初のプレイ内容相談の段階で、して欲しいことを言ってくれれば概ね希望通りのプレイをしてくれます。
もちろんNGプレイはHPにも記載していますので、NGを出しているプレイを要求されてもそれはきっぱり断ります。
女王様にとってのNGプレイ以外であれば、お客が要求したことを嫌がることはありません。
ありませんが…HP上にNG表明していないけれども、女王様にも「これは勘弁して」と我慢できなくなるプレイってあったりするのでしょうか。

案外、女王様も楽しんでやっています。

言わずもがな、SMクラブの女王様になる人はSMに興味を持ってなっている人がほとんどです。
中にはお金が欲しいという理由だけでなっている人もいますが、そういう人は大抵研修段階でハードさを目の当たりにして早々にギブアップしていきます。
女王様としてデビューしてそれなりに続けている人は、M男を鞭で叩くこともアソコを踏み潰しM男が悶え苦しむ姿を見ることも楽しんでやっています。

そう、女王様も楽しんでいるのです。
女王様1本で生計を立てている人は少ないですから、皆何かしら昼職についていたり学生である人が多いです。
そこで抱えたストレスをSMプレイにぶつけて発散している部分もあるので、基本的にはM男からの過激な要求にも応え、M男の悶える姿にイライラを発散させているのです。
なので、たとえM男から無茶ぶりをされたとしても意外と「わーぉ…え、いいんだ?」と思うくらいで、M男がやって良いと言うならやりましょうと女王様は考えます。
苦しい・痛いのはお客であるM男で女王様には特に苦痛はありませんからね。
でも、それでも、どうしても我慢できないことはやっぱり多少はあるのです。

命に関わるプレイはしたくありません。

言わずもがなですが、一歩間違えればお客が死んでしまうような危険な行為はしたくありません。
忘れがちですが、SMクラブの女王様は「金で雇われている」職業女王様です。
女王様が相手にしているのはM男ですが、まず大前提として「お金を払ってくれているお客様」なのです。
お客様である以上、女王様は「接客」をしなければなりません。

そして接客において、無用なトラブルは当然ながら起こしたくありません。
そりゃそうですよね。
トラブルになれば女王様は責任を取らなければなりませんし、下手をするとお店の存続危機に関わるような事態にもなりかねません。
なので、トラブルの元になりやすい危険な行為は女王様はしたくないのです。

接客をしていると時折「首を絞めて欲しい」と要求してくるお客がいます。
首絞めは本当に加減の上手い、首絞めに慣れているベテラン女王様でないと大変危険な行為です。
一歩間違えれば死ぬこともあり、経験の浅い女王様はまずやってはいけません。
弁えている女王様はもちろん断りますが「大丈夫だから、1回だけで良いから」と懇願されると非常に困ります。

M男とは言えお客ですから要求には応えないといけないし、けど命に関わるような行為はしたくありませんから断るのに神経を使います。
正直、そういうのはプライベートで女王様を見つけてやってくれという感じです。
いくらSMクラブの女王様とは言え「職業」女王様であり、プレイはSMクラブの管理内での話です。
体に消えない傷を残すのもダメですから、ヒールで踏むのも跡が極力残らないよう工夫をして踏んでいるのです。

なのに「ナイフで刺してくれ」なんて欲求されると、いくらお客が痛覚刺激に対してドMと言ったって我慢の限界と言うものがあります。
お客にもその辺りは弁えて希望を出して欲しいのが正直なところです。

レズビアンは趣味ではありません

女王様と言えども風俗嬢です。

基本的に風俗店は男性をターゲットとしており、男性との性的サービスを行うことを前提にしています。
SMクラブも同様、男性とのSMプレイをするよう作られているので女性のお客とのSMプレイは慣れていない女王様も多いです。
HP上に明確にNGを出してはいなくても、女性客は嫌だと言う女王様は結構います。
力加減が男性客のようにいかないので、少しの力で傷つけてしまうことも怖いです。

お客様を傷つけてしまうわけにはいきませんから、下手なことができません。
また、SMクラブはあくまで「お金を払って」プレイとしてのSMを楽しむ場です。
ですが女性の場合、精神的な部分がプレイに強く関係してくるので、女王様相手に心から依存をされてしまうと少々面倒なことになってしまいます。
自分だけの女王様になって欲しいと言われてもただただ困るだけです。

あくまでSMクラブで雇われている職業女王様でプライベートは別にしたいところですから、そんな依存バリバリのM女を飼う趣味はありません。
それこそ個人的に女王様と出会ってペットになってくださいと言いたいところです。
なので、女性客とのSMプレイは勘弁願いたいと思う女王様は少なくないのです。

生理中のプレイは結構キツイのです

女王様だって1人の女性です。
当然生理だってあります。
これは女王様にもよりますが、生理痛がとても重い人は立ち上がるのも苦しいものです。
生理前だと特にイライラが激しくなる人もいますし、そういうときにはできれば家で休んでいたいのが本音です。

なのに「イライラしている女王様に踏まれたい」だの「血で汚れた生理用品が欲しい」だのぶっ飛んだお願いをしてくるM男もいるのでたまったものではありません。
痛み止めを飲んでなんとか出勤はしますし、望まれればタンポンを口で抜くプレイも行いますが、心では「もう、本当勘弁して。早く休みたい」と弱音が駄々漏れていたりします。
お腹痛いしイライラするしで、生理中プレイなんてやりたくないのです。

女王様は基本生理休暇を取る必要がありませんので、お客であるM男が望むのであれば出勤しなければならないのが辛いところです。

実はプレイよりも許せないことがあります

いくつか書きましたが、しかし基本女王様は無茶ぶりな要求でも笑顔で応えますし案外楽しんでプレイをしています。
余程のことがないかぎり、やりたくないプレイなどありません。

それよりも。
プレイなんかよりも許せないことがあります。
「俺は客だ」と前面に掲げて女王様に舐めた態度を取る勘違いM男です。
これは年数を重ねたベテラン女王様の方が我慢できないと考えている人が多いです。

「お金を払っているお客」だと分かっている上で、しかしそれでもSMクラブにM男として来ている以上「女王様に調教してもらう立場」であることを忘れているお客は我慢なりません。
女王様に調教しに来てもらっているわけですから「本日はよろしくお願いします」に始まり「本日はありがとうございました」で終わるのは当然のことです。
なのにそれをせず「俺は客なんだから奉仕しろ」と言わんばかりの態度で来られると、女王様だって怒ります。
お客への奉仕だからこそ、女王様としてM男を調教しているのです。

跪かせ、嬲り、服従させることで「SM」というサービスを提供しているのです。
なのにお客がM男であることを自覚できていないのは、サービスを受ける気がないと判断してしまいますよね。
舐めた態度で来るお客に笑ってあげられるほど女王様は寛容ではありませんし、そんなのは女王様ではありません。

ダメなことはきちんとNGプレイとして表明しましょう

命に関わることはNGしていなくたってダメです。
ですが、基本女王様としてやりたくないプレイであればHPや受付時にきちんとNG表明をしています。
黄金プレイもできる女王様とできない女王様がいるように、皆それぞれ自分が我慢できないプレイはハッキリとお店側に伝えていますので、それ以外のプレイであれば大体こなせるということです。
実際やってみないとできるかどうか分からないというプレイもあるでしょうが、一度でも「嫌だ」と感じるものは受け入れられないプレイとなりますので、分かった時点ではっきりとお店に伝えましょう。