セクキャバでバイトしたら毎月いくらの貯金ができますか?
風俗店で働き始める女性の理由はさまざまです。
節約が嫌いの無駄遣いが原因で生じた借金の返済や、シングルマザーとして生きて行かなければならなくなった際の生活費・・・。
なかには、何かしらの目標があって「貯金」のために風俗のお仕事を始める女性もいるはずです。
いずれにせよそういった場合選ばれるのは、ソープ嬢などの典型的な風俗のお仕事だけなのでしょうか。
本記事では、セクキャバという選択肢について考えてみたいと思います。
セクキャバとは?
まず、セクキャバという風俗業界では比較的新しい業種について説明させて頂きます。
セクキャバとは「セクシーキャバクラ」の略称で、そのコンセプトとしては「キャバクラで男性客が抱いている性的な願望を実現させてあげる」というものです。
キャバクラに通っていると男性客のなかには「このお姉ちゃんにタッチしてみたいな・・・」と思うかたも居られます。
そういった男性がお店のターゲットに成っています。
ひと昔前には同様の業態で「おっぱいパブ」というのがありましたが、セクシーキャバクラもまったく同様の業種だと考えてもらって結構です。
また類似した業種にピンクサロン、ピンサロがあります。
セクシーキャバクラ、おっぱいパブ、ピンサロ・・・この3つに共通する点は、性風俗のグレーゾーンに当たる業種だということでしょう。
普通、ソープランドやデリバリーヘルスといった風俗は風営法上「性風俗関連特殊営業」として届け出をしていますが(※)、セクシーキャバクラやおっぱいパブやピンサロは「風俗営業」として届け出ています。
これが意味するのは、それらセクキャバなどの業種は、基本的にキャバクラと違わない水商売だということです。
セクシーキャバクラやおっぱいパブやピンサロのホームページを見てください。
少なくとも次の点に気づくはずです。
・プレイ内容についての情報がほとんど書いていない。
・ビール飲み放題など、ドリンクメニューについての解説が多い。
・時間が妙に短い。
30分など。
そんな水商売あるわけない。
これらの不思議な外見はみな、セクキャバなどが外見上「水商売」として営業しながら、その実態は「性風俗」である、という矛盾点を浮き彫りにしています。
もちろん違法です。
違法ですが、売春防止法に抵触するような管理売春(※2)を行っていないために警察も甘い顔をしているというのが現状なのです。
(※1風俗営業は「許可」、性風俗関連特殊営業は「届出」と風営法上微細な違いがありますが、本記事では厳密に区別せずにお話ししています。)
(※2ソープランドは本番行為を行いますが、管理売春を行われていないという建前で営業をしています。)
なぜセクキャバは水商売なのか:新規出店のため。
このように風営法上の観点からすればセクキャバは水商売です。
なぜそんなことをしているのか・・・?
一番大きな理由は出店にあるようです。
1985年に風営法が改正されてから、店舗型性風俗の営業許可区域は、各都道府県の管理のもと極度に制限されるようになってしまいました(28条)。
これにより実質的に店舗型風俗の新規開業はほとんど不可能になってしまったのです。
その代替案として浮上してきたのが、セクキャバでありピンサロであるわけです。
某有名雑誌ス〇で風俗ライターみたいなかたが「名刺を飲食店業とできるからセクキャバやピンサロは風営法上風俗営業として届け出ている」などと書いていましたが、これは間違いです。
セクキャバが水商売であることの盲点:時給制。
新規出店するために風俗店店長はお店の形態をセクキャバやピンサロにしました・・・。
まさに「法の抜け穴」を地で行く戦略だと言えるでしょう。
しかしこれにより風俗嬢さんたちが「棚から牡丹餅(ぼたもち)」として得られるようになった権利があります。
それは時給制です。
お店をセクキャバなどとして経営しなければ新規出店できません。
そして外面的には水商売として振る舞っていなければなりません。
風俗店店長さんたちが、この完全な「法の抜け穴」に店舗型風俗の新規出店の手掛かりを見出したとき、同時に彼らにとっては「落とし穴」が別に待っていました。
それが時給制です。
風俗は基本的に出来高制です。
風俗の経営者なら誰しもこの雇い方を採用したはずです。
次のようなメリットがあるからです。
・風俗嬢を「社員」として扱う必要がない。
源泉徴収や福利厚生など面倒な手続きが無用。
あくまで風俗嬢は業務委託として来てもらっているだけ。
・働いたときだけ給料(報酬)を払えばよいので、営業上のリスクを最小限に抑えることができる。
プラスアルファの出費としては精々、待機部屋を用意すれば良いだけ。
風俗店の店長は、よくふざけて言われるような「どスケベおやじ」ではありません。
むしろお金儲けのためのビジネスとしてやっているひとのほうが多いでしょう。
それが行きすぎて摘発のケースに成るのです。
それはさておき、このように都合の良い出来高制の雇用が、キャバクラのような「風俗営業」として届け出する際、セクキャバには採用できなくなってしまいます。
このためセクキャバ嬢はセクキャバ店に、しっかりとしたアルバイトとして雇われ、そして―これが重要なのですが―時給制で給料を支払ってもらえるわけです。
毎月いくらの貯金ができるか。
以上のようなセクキャバ店の裏事情は面接時などに得意げに披露すべきではないでしょう。
女の子のほうはお店側のシステムに素直に従っているほうが良いです。
いずれにせよ「棚から牡丹餅(ぼたもち)」としてセクキャバ嬢は普通の風俗店より手厚い待遇を受けることに成ります。
その代表が時給制なのです。
では最後に、この時給制によって働くとセクキャバで毎月どのくらいの貯金額ができるか計算してみたいと思います。
仮定として本業でセクキャバ嬢をやった場合を考えます。
セクキャバの時給は4,000円から5,000円です。
仮に19時出勤で閉店24時まで1日5時間働いたとします。
時給としては最低の4,000円を想定しましょう。
セクキャバは時給制なので、5時間働けば5時間分給料がもらえます。
従って、1日の稼ぎは2万円です。
セクキャバを本業としてやっていると仮定しますので月20日の出勤は可能でしょう。
なので、月収40万円に成ります。
そこから節約して生活費が毎月15万円かかるとするなら、月収40万円から15万円引いて、毎月25万円が手元に残ります。
この25万円が毎月貯金できる金額に成るわけです。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
「セクキャバでバイトしたら毎月いくらの貯金ができますか?」というタイトルで記事を書かせて頂きました。
結論から言わせてもらえば、仮に本業でセクキャバ嬢をするとすれば、毎月少なくとも25万円の貯金ができます。
ただ、この類の計算をするときは、月の計算から節約した生活費15万円を引くと考えれば良いでしょう。
そうすると結局、注目されるのは毎月いくら稼げるかということに成ります。
セクキャバ嬢の場合40万円です。
風俗という業種の観点からすれば、これは安いと思われてしまうかも知れません。
しかし、セクキャバという業種のサービスのソフトさと、何よりも時給制という手堅い給与加算方法を考え入れるならば「確実に毎月40万円手に入る」「毎月必ず25万円貯金できる」と予測できることは非常に好ましいことだと思われます。
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