ガールズバーとキャバクラの違いとは?仕事内容やルール・給料を比較

2023年12月14日

ガールズバーとキャバクラは、どちらもお客さんにお酒を出す仕事ですが、違いがよくわからない人が多いのでは?
今回は、キャバクラとガールズバーの違いについて紹介します。どちらも女の子が男性にお酒を振舞う仕事で高収入に期待できますが、仕事内容やルールなどの細かい違いがあります。それぞれの特徴や違いを知らずに働いてしまうと、想像とのギャップを招いてしまうでしょう。

この記事では、キャバクラとガールズバーの仕事内容やルール、給料などの比較し、それぞれの違いをまとめてみました。キャバクラやガールズバーの仕事に興味がある、働いてみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

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キャバクラとガールズバーそれぞれの仕事内容

男性のお客さんにお酒を振舞うという点では、キャバクラとガールズバーは同じです。しかし、2つの仕事には少し異なる定義が存在するので、まずは仕事内容から比較していきます。

キャバクラは接待・ガールズバーは接客

キャバクラとガールズバーの大きな違いは、営業方法です。キャバクラの場合はお客さんの隣に座ってお酒の提供や会話の相手をする「接待」を行います。お客さんをもてなす仕事がメインとなるので、ドリンクを運ぶといった仕事は基本的に行いません。

一方、ガールズバーはキャバクラとは違い、カウンター越しに立った状態でお客さんを「接客」する営業スタイルです。一般的なバーと同じように、本格的なお酒を作って提供することが主な仕事となります。そのため、キャバクラは風俗営業に分類されますが、ガールズバーは飲食営業に区分されます。

キャバクラの仕事内容

キャバクラ嬢は指名を受けると、お客さんの隣に座ります。そして、オーダーされたお酒を注いだり、タバコをつけたり、会話を盛り上げたりするのがキャバクラ嬢の役割です。お客さんに頼まれて簡単にお酒を作りますが、ボトルに水を入れて混ぜるだけなので本格的にお酒を作るスキルは求められません。

また、お客さんと一緒にお酒を飲むこともあるでしょう。もし飲めない場合は、ノンアルコールでも問題ありません。この他にも、ボトルや時間延長、指名の交渉を行い、キャバクラ嬢やお店の売上にも貢献していきます。

お店での接待以外にも仕事はあります。指名を受けていない待機中には、お客さんと連絡をとって来店営業をかけます。お客さんとの連絡はお店にいない時に行う場合も多いです。指名してくれたお客さんとアフターでカラオケや食事に行ったり、同伴出勤でお店に呼び込んだりする行動もキャバクラ嬢の仕事です。

キャバクラの仕事内容についてもっと知りたい方はこちら。

ガールズバーの仕事内容

ガールズバーの場合、一般的な居酒屋やバーのように本格的なお酒を作り、料理と一緒に提供する、いわゆるバーテンダーとして働いています。お客さんに気持ち良く過ごしてもらうために、キャバクラ嬢とは違い、空いたお皿やグラスの片付け、灰皿の交換、掃除などの清潔を保つための雑務もこなします。

飲食店とほぼ変わらない仕事内容ですが、一般的なお店と違う点はお客さんの話し相手になったり、一緒にゲームやカラオケを楽しんだりするサービスがあることです。キャバクラのようにお客さんの隣に座ることはありませんが、話題を振ったり、話を盛り上げたり、一緒にダーツなどのゲームをしてお客さんを楽しませてあげることも大事な仕事です。

男性のお客さんを楽しませるお店である点は共通しますが、キャバクラは「接待」をする風俗営業、ガールズバーは「接客」をする飲食営業が大きな違いですね。もっと細かく見ていくと、キャバクラとガールズバーではいろいろと違う部分が見えてきますよ。

ルールやお給料など細かな部分を比較

キャバクラとガールズバーでは仕事内容以外にも、営業時間や給料などいろいろな部分で違いがあります。ここからは、より細かく双方の違いを比較してみました。

営業形態・営業時間の違い

キャバクラの営業形態は風俗営業です。風俗営業に関する法律(風営法)上、キャバクラは深夜まで営業できないルールとなっています。そのため、大半のお店が24時でクローズしています。

しかし、キャバクラの中には営業時間を守らず深夜0時以降も営業を続けるお店もまれにあります。そのようなお店は法律を守らない危険なお店である可能性が高く、警察が介入してくることもあります。トラブルに巻き込まれるリスクを避けるためにも、適法に営業しているお店で働きましょう。

一方、ガールズバーの営業形態は飲食営業です。風営法のようなルールはなく、居酒屋やファミレスのように深夜営業が可能で、朝までやっているところがほとんどです。

ただし、お酒を扱うお店なので飲食店営業許可を保健所から認可される必要があり、また深夜にお酒を提供する場合は「深夜における酒類提供飲食店営業」の届出がないと営業はできません。さらに、深夜に酒類の提供とお客さんに遊興させる営業なので、「特定遊興飲食店営業」という許可も必要です。これらの許可を得ているガールズバーなら安心して働けるでしょう。

接客スタイルの違い

少数のお客さんの席へついて、傍で接客するのがキャバクラの営業スタイルとなります。キャバクラは風営法1号営業許可を取得して営業しています。この許可を持っているお店は、来店したお客さんに接待することが可能です。

しかし、ガールズバーは風俗営業ではないため、風営法1号営業に該当しません。接待はできず、カウンター越しで席につかず基本的に立ちっぱなしでお客さんにお酒や料理を振舞い、話し相手になる営業スタイルです。

服装や髪型の違い

キャバクラでの正装はドレスです。フォーマルな場所でも着られるような上品なデザインやビジューが付いた可愛いデザイン、シックでセクシーなデザインなどキャバクラ嬢のイメージに合ったドレスを着て仕事をします。ドレスに合わせて、ネックレスやピアス・イヤリングなどのアクセサリーもキラキラとした煌びやかなものを選びましょう。

髪型も盛り髪や巻き髪など華やかな雰囲気にセットします。基本的に専門サロンでヘアセットするので、不器用でヘアアレンジが苦手な人でも豪華なヘアセットができます。また、長時間働いても崩れにくい点もメリットです。

ガールズバーはお店のコンセプトに合わせて服装を選ぶことが多いです。すでにお店側で用意していることもあれば、私服で仕事をしても良いお店もあります。コンセプトに合った服装であれば、比較的自由度は高めです。

カジュアルな雰囲気のお店であれば、Tシャツやデニムコーデで働けます。逆に清楚な雰囲気があるお店はカジュアル過ぎず、女の子らしい服装であればOKというケースが多いです。

ガールズバーは女の子が男性のお客さんを接客する仕事なので、ボーイッシュ系の服装は避けましょう。また、キャバクラと比べてラフなお店なので、露出する部分が多い、派手なデザインの服やドレスは上品さから欠けてしまいます。お客さんからも好まれにくいので注意しましょう。

髪型も服装と同じく自由なので、流行りの髪型や好きな髪型にセットして働けます。あまり奇抜な髪型や髪色はお客さんから敬遠される可能性があるので、清楚感を大事にしましょう。

同伴・アフターの有無

キャバクラで高収入を得るためには、指名されることが重要です。次の指名につなげたり、指名してくれるお客さんの来店回数を増やしたりするために、同伴出勤やアフター業務も行います。

同伴出勤とは、出勤前にお客さんとお出かけや食事などを楽しみ、そのまま一緒にお店へ行くことです。アフターは営業終了後に軽く食事やカラオケなどをすることを指します。このような付き合いを仕事の一つとして行うことで、お客さんに特別感を与えられ、来店回数の頻度増加や指名の獲得につながります。

一方、ガールズバーは朝まで営業していますが、同伴出勤やアフターは基本的にありません。あくまでもバーテンダーという立場で仕事をするので、キャバクラのような接待は行いません。ただし、お店によってはブログの更新や常連のお客さんにLINEで営業をかける作業が必要になる場合があります。

給料の違い

キャバクラもガールズバーも時給制ですが、給料にも少し違いがあります。キャバクラの給料は、時給に加えて次のバックがつきます。

・指名バッグ
・場内指名バック
・ドリンクバック
・ボトルバック
・延長バック
・同伴バック

これらのバックが付けば付くほどキャバクラ嬢の稼ぎは大きくなります。また、時給も成績によって変わることが多いです。

ガールズバーの場合、バックをつけていないお店がほとんどです。そのため、キャバクラに比べて給料水準は下がってしまうでしょう。ただ、都心の高級クラブやラウンジは時給が3000円を超えることも多いため、時給だけでもなかなかの稼ぎに期待できます。

キャバとガールズバーの給料体系についてもっと知りたい方はこちら。

ノルマの有無

キャバクラでは個々の売上目標を示すノルマが設定されています。お店によって設定されるノルマは異なりますが、その月の売上や出勤数、同伴数、指名数、ボトル数など様々なノルマが存在します。指定されたノルマをクリアできなかった場合、罰金を取るお店も少なくありません。

ガールズバーは基本的にノルマがないので、気楽に働けます。お店の売上に貢献することでバックをもらえるケースもありますが、売上ノルマ達成を強要されることはありません。稼ぎたい時にバックを狙って頑張るという程度でも問題はないでしょう。

客層の違い

キャバクラに訪れるお客さんは40代以上のミドル・シニア世代が多いです。立地にもよりますが、利用料金が高めなのでお金に余裕があるお客さんがほとんどになります。中には経営者や政治家、有名人などがお忍びで訪れることもあるでしょう。

ガールズバーは20~30代と若い客層が中心です。料金もリーズナブルで、気楽にお酒が飲める場所なのでサラリーマンのお客さんがメインで、たまに大学生が訪れることもあります。同年代や歳の近い人を相手することになるので、接客はしやすいでしょう。

それぞれの違いを比較してみると、お店の特徴がよく見えてきますね。キャバクラとガールズバーの特徴が分かると、自分に合っているナイトワークがどちらなのか分かってくるはずです。どちらのナイトワークにも向いている人には共通の特徴があるので、自分に向いている仕事かどうか考えてみましょう。

キャバクラとガールズバーそれぞれに向いている人とは?

キャバクラとガールズバーでは特徴が異なるため、働く人にも向き不向きがあります。具体的にどんな人に合っている仕事なのか、向いている人の特徴をまとめました。

キャバクラに向いている人

接待がメインのキャバクラでは、お客さんの隣でも緊張せずに会話ができる人に適しているでしょう。また、仕事の特徴から、次のような人も向いています。

ガッツリ稼ぎたい・野心がある

ガールズバーに比べてバックが多いキャバクラはガッツリ稼げます。成績によって時給の単価も上がるので、トップキャバクラ嬢を目指すぐらいの野心を持って働ける人に向いているでしょう。

立ち仕事が苦手

お客さんの隣に座って接客するので、立ち仕事はほとんどありません。腰が弱い人や、立ち仕事が苦手な人には向いているでしょう。

華やかな場所で働きたい

毎日ゴージャスな空間でオシャレなドレスを着て仕事をします。非現実的な空間で刺激を受けながら働きたいと思っている人にも向いています。

ガールズバーに向いている人

ガールズバーはナイトワークよりも飲食店でのアルバイト感覚で働ける気楽さが魅力です。向いている人の特徴は以下のとおりです。

カジュアルに働きたい

お客さんも20~30代と若い人が多く、キャバクラよりも目上の人を相手にする機会が少ないので気楽に働けます。立ちっぱなしなのである程度体力は必要ですが、お客さんとの距離感はカウンター越しなので一定の距離感を保って仕事をしたい人にも向いているでしょう。

プライベートの時間が欲しい

ガールズバーでは同伴出勤やアフターは基本的にありません。お店の外でお客さんの相手をする必要がないので、仕事とプライベートをきちんと分けられるので、プライベート時間を大切にしたい人は働きやすいでしょう。

長時間勤務も苦にならない

キャバクラでは指名を受けると、長時間お客さんの相手をしなければなりません。特に指名が多い売れっ子は、何度も席を移動しながら接待をしていきます。

一方、ガールズバーは風俗営業ができないので、指名制ではありません。 お客さんの相手をしない時もグラスや料理の片付けなど雑務もあるので、ずっと座って接待することが苦痛な人に向いています。

華やかな空間で長時間お客さんの相手ができる人はキャバクラ向きです。一方、プライベート時間を確保しながら気楽に働きたい人はガールズバーを選んでみると良いでしょう。稼ぎも大事ですが、自分に合った仕事を選んだ方が成功しやすく、収入のアップにもつながりますよ。

まとめ

同じナイトワークのキャバクラとガールズバーですが、営業形態が異なるのでお店での仕事内容や接客スタイルなども少し違っています。また、仕事が向いている人の特徴も異なるので、違いを理解しておくと自分に合った仕事を見極めやすくなるでしょう。

給料の水準で比べればキャバクラの方が高めです。しかし、朝まで営業しているガールズバーも普通の飲食店に比べれば高収入に期待できます。どちらも稼げる仕事なので、ナイトワークで稼ぎたい人は自分に合った方の求人を探して働いてみてはいかがでしょうか?

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