セクキャバで我慢できない事ってなに?注意する点は?

2023年12月14日

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セクキャバに限らずすべてのお仕事には我慢はつきものです。
とはいえセクキャバで働く女性も生身の人間ですから、我慢できないことは当然あるでしょう。
ここではそのセクキャバのお仕事の中で女の子の多くが体験している我慢できない事と、そういう場面に遭遇した場合に何に注意すればいいのか、という事についてご紹介します。

セクキャバの仕事で我慢できないことは?

セクキャバは「接客業」ですから「お客さんが来なければ売上にも収入にもならない」ことが基本です。

そういう意味では「お客さんを神様です」まではいかなくても、そのような「お客さん優先の考え方」は商売の根幹です。
加えてセクキャバは言わずと知れた風俗産業です。
風俗に来る男性は欲望むき出しだからか、それとも風俗好きな人がそうなのかわかりませんが、残念ながらいわゆる「質のいい」お客さんばかりではありません。
以上の2つの点からセクキャバには嫌なことが、女性一般がするような事務の仕事などと比べると、格段に嫌なこと、我慢できない事が多いものです。

まずはその我慢できない事を、お客さんがらみのこと、お店がらみのことなどに分けて挙げてみます。

お客さんがらみで我慢できないこと

女性 怒まずお客さんがらみで我慢できない事の第1は、ストーカー的な行為です。
この中には、まだストーカーまでには至っていなくても、対応を間違うとそうなりそうなお客さんも入ります。

具体的な行為としては、入待ち、出待ち、尾行、ストーキング、ネットでの嫌がらせ、個人情報を調べるなどですが、言ってみればいわゆる「粘着客」です。
2番目は、女の子に肉体的な痛みや負担をを与える行為です。
乳首を噛まれる、ディープキスで舌を噛まれる、耳を噛まれる、などです。
それが1度言って止めてくれればいいですが、何度言っても止めないお客さんもいます。

風俗の仕事は「身体が商売道具」ですから、そこに傷をつけられるのは我慢できません。
3番目は暴言です。
これは身体に傷はつきませんが、ひどい誹謗中傷や侮蔑をされると、精神的に参ってくるので我慢できません。
4番目は、禁止行為をされることです。

その中でも1番多いのは下を触られることです。
それを我慢しているとどんどんエスカレートしますし、何かの拍子に湿ってくると、女の子が感じていると勘違いしてさらに執拗に触ってくるお客さんもいます。
5番目は犯罪行為をされることです。
スマホでスカートの中を盗撮する、席を外している隙に携帯を盗み見て個人情報を調べる、バッグの中を漁る、などです。

6番目は生理的に受け付けられない場合です。
実際に遭遇することではこれが1番多いでしょう。
具体的には口臭や体臭がきつい、不潔、しつこく店外デートに誘われる、などもそうですが、女性がタバコが苦手な場合はタバコの臭いも、あるいは見ただけで明らかに歯の汚れがある場合も、これに入るでしょう。
時には、徹底して追加のオーダーをしないケチなお客さんが我慢できない、という女の子もいます。

お店がらみで我慢できないこと

女性セクキャバで我慢できない事のほとんどは上で挙げたような、お客さんがらみですが、しかし一方ではお店がらみで我慢できない事も確かにあります。
具体的には以下のようなことです。
1番目は、求人広告に書いてあった内容が嘘だった場合です。

体験入店時給に嘘があって、4000円と書いてあったのに実際には3000円で支給される、ということは悪質なお店の場合よくあります。
2番目は、お給料から不当な天引きをされる場合です。
給料に源泉徴収という天引きがあるのはご存知でしょう。
これは所得税を前もって税務署の納める仕組みで、基本的には額面の給料の10%、多くても12%です。

それが15%、あるいは20%と引かれていたら、その差額分はお店がだまし取って自分の収入にしていることになります。
そのほか、送り代、ヘアメイク代、衣装代、厚生費など、実態がないにも関わらず、給料から引かれている場合もあります。
3番目は罰金制度です。
入店の時に女の子とお店との間で「雇用契約」あるいは「業務委託契約」を結びますが、その契約書の中に禁止事項が書かれている場合が多いです。

たとえば「無断欠勤、当日欠勤、遅刻」などです。
さらにはお客さんとの店外デートを禁止している場合もあります。
これらを禁止すること自体は法律的には問題ありませんが、それを破った場合罰金を取る、という決め事は法律的には不当です。
ですので、そのことを知っている女の子にとっては、罰金を取られることは我慢できない事です。

4番目は、お店がNG客から女の子を守ってくれない場合です。
ストーカー的なお客さんや、禁止行為をするお客さん、あるいは女の子の方でNG指定をしたお客さんが、何度もリピートするいわゆる太客だった場合、お店は女の子の安全よりも売上を優先して、予約や入店を断らず、無理やり女の子に接客させることもあります。
こういうことは我慢できません。

同僚がらみで我慢できないことは少ない

また、女の職場は嫉妬や足の引っ張り合い、あるいはもめ事が多い、という話をよく聞きます。
特にキャバクラの場合は指名客のとったとられた、ボーイが特定の子を贔屓して良さそうなフリー客をその子にばかりあてがう、あるいは枕営業して指名を取っている、などの喧嘩や悪口が絶えないのも事実です。
しかしセクキャバの場合は、キャバクラに比べて時給が高いため、あまり女の子の間に給料の格差が出ません。
したがって、意外にキャバクラ的な喧嘩は少ないのが実態です。

もちろん、派閥やある女の子を無視をする程度のことはありますが、あまり激しくないことの方が多いです。

本当に我慢できないお客さんはNG指定を

No, 拒否では、そのような我慢できない事があった場合、どのようにすればよいのかという注意点です。
まずはお客さんがらみでの我慢できないことです。

NG指定すれば自分をお店が守ってくれる

その時には大原則として、すぐにスタッフや店長に伝えて、まずは男性からお客さんに止めるように言ってもらいましょう。
それでもそのお客さんが何度も同じことをする場合は、その場で退店してもらうことになります。
そしてそのあとはそのお客さんをNG指定しましょう。

NG指定すれば、お店はその女の子にそのお客さんを絶対につけません。
基本的には予約をしてきた時でも、予約なしで直接来店した場合も、入店を断ります。
それができない場合でも、他の女の子につけます。
基本的にはほとんどの店長は、女の子は大切な商売道具であり、1人のお客さんのために我慢させて、その悪影響でほかの接客さえできなくなった場合、大きな損害だと考えますので、NG指定には優先して対応してくれます。

自分の中の線引きが大事

ただしNG指定には注意点があります。
それはNG指定ばかりしている女の子はお店からわがままだと思われて、そのあとあまり良い待遇をしてくれなくなる可能性があるということです。
また、一般的にはNGスレスレの行為をするお客さんの方が、その店、あるいはその女の子が気に入って頻繁にリピートする太客になっている場合が多い傾向もあります。

ですからNG指定が多いという事は、自分で稼ぐチャンスをつぶしているという面もなくはありません。
しかしながら、我慢できないほど嫌なのに接客し続けることで精神を病んでしまった女の子の例もあります。
それは風俗の仕事どころか、一般の生活にも支障をきたすことにもなりかねません。
たった1人の太いNG客を我慢したためにすべてを失っては意味がありませんから、そういう場合には損得を抜きにしてNG指定しましょう。

大切なのはその境界線を前もって自分で持っておくことです。
自分の中でここまでは仕事だから我慢する、ここから先はNGということをしっかり決めておきましょう。

最悪は転籍しかない

しかし問題は、そのようにお店で対処できる範囲を超えたところまで問題が発展してしまった場合です。

具体的には以下のようなことです。

店外にまでNG客が現れたら逃げるしかない

まず、ストーカー化したお客さんが、お店の外で待ち伏せる、家にまで来てしまう、というようなことになった場合、お店の力ではどうしようもありません。
その時にはお店を移ることも考えましょう。

池袋から新宿、などのようにエリアの違うお店に移籍し、源氏名も変えれば、だいたいの場合追いかけられません。
ただしホームページでの顔出しNG対応をしてくれるお店にしないと、悪質なストーカーの場合、また探し出されてしまうことがありますので注意しましょう。

店がらみも問題は変えようがない

また、お店そのものが我慢できない原因だった場合も、それは女の子1人の力ではどうしようもありませんから、転籍するしかありません。

特にお金がらみの話の場合、警察や労働基準監督署に訴えれば対処してくれる可能性も高いですが、そこまで頑張っても得られることは少ないので、あまりおすすめはしません。
もちろん給料の不払いなど、明らかに大きな金銭的損害がある場合は、法テラスや労働基準監督署に相談しましょう。
また売上優先のためNG客をブロックしないで通してしまう、などの場合もどうしようもありませんから、その場合は即転籍を考えましょう。

ただし罰金は払う必要はない

お金最後に罰金の問題ですが、これは先ほど書いたように支払う義務はありません。
契約の中で禁止されていることをした場合、契約解除、つまりクビということはあり得ますし、それは法律的も正しいことです。
しかし罰金というものは、警察に捕まって有罪になった時に払うお金ですから、民間企業の風俗店がそれを科す権限はありません。
したがって、いくら契約書に明記されていても、支払う義務はありませんので、拒否しても大丈夫ですし、裁判になれば勝てます。

ただしそのあとそのお店では非常に働きにくくなるのは覚悟しましょう。
また、給料の中に毎日時間通り、シフト通りに出勤したら1万円支給するような「皆勤手当」があり、それが遅刻などをしたことで支給されない、という場合は、同じように収入が減ることですが、法律的には正当な行為です。

まとめ

いかがですか。

仕事だから、風俗だから我慢しなければ、ということはありますが、しかしそれにも限度があります。
限度を超えて我慢できない事については、自分を守るのは最終的には自分ですから、NGならNGとしっかり声を上げ、ダメな場合はすっぱり転籍する、など毅然とした対応をしましょう。