キャバクラの働き方で派遣と在籍それぞれのメリットは何?

2023年12月14日

GDJ / Pixabay

キャバクラで働いて稼ごうと思った時に、実は2つの働き方、あるいは契約の仕方があるということをご存知でしたか。
それが「在籍」と「派遣」です。
それぞれにメリットとデメリットがあり、また目的に応じてどちらがふさわしいか変わります。

そこでここではそれらの点についてご紹介します。

キャバクラの働き方の在籍と派遣って何?

在籍とはその店に所属すること

えぐい在籍はいわゆる1つの会社に正社員で勤めるのと同じように、特定の店、あるいは特定のキャバクラ店グループにキャバクラ嬢として業務委託契約を結び、所属する働き方であり、契約の仕方です。

基本的には、シフト制の中でその店に「毎週3日以上」などのようように決められた日数で定期的に出勤します。
あとでメリットについては詳しくご紹介しますがポイントだけ触れておくと
・給料は時給制
・時給はスライド式なので頑張ればその分増える
・同伴やドリンクバックなどのポイントが給料に反映される
・他の女性や男性スタッフとの接点がある
・基本的には接客時にはメインで入り、常連客ができる
というのがその内容です。

派遣とは「応援部隊」のこと

派遣は契約相手はキャバクラやクラブなどではなく、ナイトワーク専門人材派遣会社です。
そこに登録をし、派遣契約をその派遣会社と結び、派遣会社と契約しているキャバクラの中で自分の都合の良い日に人を欲しがってるところがあれば、そこに出勤する働き方であり契約の仕方です。
これもメリットは後で詳しく説明しますがポイントとしては、
・給料は時給制
・時給は固定しているので、頑張っても増えないが、成績が悪くても減らない
・ポイントが給料に反映することもない
・その店には1回しか行かない場合もあるので、他の女性や男性スタッフとの接点はほとんどない
・メインの仕事は指名嬢のヘルプ

・常連客もできない
という内容です。

在籍という働き方のメリットとデメリットは?

ではまず在籍を選んだ場合のメリットとそして当然デメリットもありますので、それについて詳しく説明します。

在籍のメリットとは?

シルエット 男性 女性まず給料面で言うと、在籍の場合は入店してから約1~4ヶ月の保証期間があり、その間は成績によっても時給が下がらない保証時給になるので、未経験でも慣れるまで安心して働けます。
これを「体験入店」といいます。
さらに本指名客がついてきたリ、ドリンクをとったり、売上が伸びればその分バックとして給料に反映されます。

頑張れば頑張っただけ稼げる働き方が在籍です。
ですからキャバクラで稼いでやるぞと思って飛び込むなら、在籍の契約がよいでしょう。
ちなみに在籍の場合の給料のシミュレーションをすると
1日5時間勤務×週3日勤務×4週間=1ヶ月で60時間勤務

時給2000円×60時間=12万円
個人売上80万×バック率30%=24万円
合計:36万円の給料(時給換算をすると36万円÷60時間=6000円)
になります。

また働いくこと自体にもメリットがあります。
それは定期的に出勤することで未経験の女性でもだんだんと接客スキルがつき自分に自信が持て、将来的にもそれがいかせることと、顔見知りのお客様ができてくるため悪い意味での緊張感がだんだんと薄れていくことです。

在籍のデメリットとは?

これに対してデメリットは、1つはやはり給料の面です。

まず4か月くらいまでの体験入店が終わると時給の保証がなくなるので、成績やバックの額によってはそれよりも給料が下がってしまうこともあり得ます。
またほとんど店の場合、個人の売上ノルマがあり、達成できないと罰金などのペナルティが課せられて給料から引かれる場合もあります。
ですからそのノルマを達成するためには、接客時には一生懸命サービスすることが必要ですし、お客様と積極的に連絡先の交換して定期的にメールを送ったり、来店をお願いをしたり、同伴出勤やアフターなど、お店以外での営業活動をすることもしなければなりません。
さらに自分の指名客が少ない日でフリー客の来店も少ない場合は、あらかじめ決めたシフトよりも早く上がったり、シフト調整をすることになり、そうなると予定していた給料が稼げないということもあり得ます。

また店内のほかの女性との人間関係や、スタッフとの関係、店の女性への対応などで不満やストレスがたまる場合もあります。

派遣のメリットとデメリットとは?

これに対して派遣の場合はどうなのでしょうか。

派遣のメリットとは?

派遣の最大のメリットは「気楽に働ける」ということです。
何よりノルマがありませんので、手は抜かないまでもプレッシャーを感じないで仕事ができます。
またノルマ達成のために営業活動をする必要もありません。
したがって営業時間外は完全にプライベートの時間として守られます。

仕事もヘルプ中心ですから、事務的にこなすのはNGですが、指名嬢の話やお客様の話に盛り上がっていればOKです。
もちろんたまにはドリンクをもらったり、場内を取ったりしないと「地雷嬢」としてその店には2度と派遣では呼ばれず、その評判が定着すると仕事そのものが来なくなってしまいますから、最低限必要なことはするにしても、ストレスはほとんどありません。
さらには他の女性などとの接点はほぼありませんから、仲の良い人はできませんが、逆に店内の女性の派閥争いなどには巻き込まれないで済みます。
また給料面でも成績で時給が上下しませんから安心して働けます。

シミュレーションをすると、1日5時間勤務×週3日勤務×4週間=1ヶ月に60時間勤務
時給3500円×60時間=合計の給料21万円
バックはないので、時給換算すると、21万円÷60時間=3500円そのままです。
たくさんのお給料は要らないので、接客や店内の人間関係のストレスがなく安心して安定した収入が欲しいという女性であれば派遣が向いているでしょう。

またキャバクラの給料は原則として半月ごとに支払われますが、派遣の場合は日払いが可能です。
在籍でも日払いが可能な店もありますが、その場合手数料を差し引かれることもあります。
希望が出ている日時のうち自分の都合の良いものを選んで手を挙げればいいわけですから、働きたい時に働きたいお店で仕事ができるという自由さもメリットです。

派遣のデメリットとは?

No, Badもちろん派遣にもデメリットがあります。
それは上のシミュレーションを比較すればわかりますが、時給換算でいくと在籍に比べてかなり収入が少ないことです。
これは仮に時給5000円で店から派遣会社に費用が支払われていても、派遣会社の手数料として30%程度が差し引かれ、自分には残りの70%、つまり時給3500円分しか入らないからです。
この仕組みは、昼の派遣労働の社員での場合も同じです。

そのためにキャバクラで稼いでやろう、とい意気込んでも思った通りには稼げないことも多いです。
指名があっても、ドリンクをとってもそれは全く給料には反映しませんので正直言って頑張りがいはあまりありません。
仕事も基本はヘルプですから接客のスキルも身につきません。
ノルマがなく営業活動の必要がないので、そのノウハウも学ぶことができません。

さらにお店が暇な時に早上がりをさせられるのは、在籍よりも派遣の女性が対象になることが多く、また自分が働けるタイミングでその時間に合った求人がないこともあるので、思ったように働けないこともあります。

どの働き方が1番いいの?

稼ぎたいなら在籍、のんびりやりたいなら派遣

ではどちらの働き方を選んだほうがいいのか、というとその人の目的や、働き方の希望によって選択は変わってきます。

まず思い切り稼ぎたい、それによって自分でマンションを買いたい、いずれは自分の店を持ちたい、借金を返したいという場合は、在籍がいいでしょう。
仕事上や人間関係上のプレッシャーやストレスもあり、プライベートの時間に営業もしなければなりませんが、しっかり頑張れば頑張っただけ給料は増えていきます。
これに対して、昼間はOLをしているのでその収入を少し増やしたいというWワーカーとして、のんびりとストレスやプレッシャーを感じずにキャバクラで稼ぎたいということであれば派遣がよいでしょう。

最初は派遣からという方法も

ただキャバクラ未経験者の場合、初めてでいきなり数ある候補から1つのお店を選んで在籍で働こうとした場合、その店が自分に合っているかどうかわかりません。
体験入店という方法ももちろんありますが、それをして体験入店だけで辞め、またほかの店で体験入店というのを繰り返していると「体入荒らし」としてマークされ、どこにも入れなくなってしまいます。
ですから、最初は派遣でいろいろな店で経験を積み、キャバクラの仕事に慣れ、自分に合った店を見つけた段階でそこに在籍として入店する、という方法もよいでしょう。

ヘルプ在籍という働き方もある

ヘルプまたこの在籍と派遣の中間のようなヘルプ在籍という働き方、契約の仕方があります。
それは出勤日数の規定などなく、自分が働ける日時だけ自由に働く方法です。
ただしヘルプ在籍の場合は在籍の女性の時給制度とは違う、ヘルプの給料システムで支払われますので、時給換算でいくと多少安くなってしまいます。
それでもメリットとしては、派遣と同じようにノルマもなく、全額日払いで給料が受け取れるという点、1つの店に決められるので通勤が楽だという点、本指名のお客様もつくので気持ち的に楽になる点などがあります。

ただし全ての店がそのような方法で働けるわけではありませんから、この働き方ができるかどうかを店と相談する必要があります。
中には、派遣で行った店で売上を上げたり、印象が良かったりすると、その店からヘルプ派遣での契約の打診が来る場合もあります。

まとめ

いかがですか。

在籍には在籍の、派遣には派遣のメリットとデメリットがあることがお分かりただけましたか。
いずれにしても、自分がキャバクラで働く目的をよく考えて、それに合った方法を選択することがベストです。