AV業界からAV女優が干されると芸能界と同じで生きていけない

2023年12月14日

Hans / Pixabay

芸能人が干されるという話はよく耳にします。
最近は干された話をテレビで話す番組も人気があるようです。
AV女優の世界ではどうなんでしょうか。

AV業界で生き残れる女性はほんの一握り

割合風俗と並んで女性が生きていくための最後の手段「ライフライン」の一つであったAV女優ですが、今はAV女優になることも難しく、そこで十分に稼ぐことはさらに激しい競争にかたなければならない厳しい世界になっています。

かつては「訳アリ」の女性が出演していた

昔のアダルトビデというのは、ただただセックスをしているところを撮影しただけのもので、現在の素人撮りと変わらないレベルでした。

人前でセックスをして撮影して売り物にされるという仕事を好んでする女性は少なく、出演するのは「生活苦」「借金のかた」や「精神的に問題を抱えた」いわゆる「訳アリ」がほとんどでした。
出演している女性の多くは自ら望んでAVに出ていたわけではないのです。

現代のAV女優はあこがれの職業のひとつ

現在では、価値観が大きく変化して、裸を人に見られることに対する抵抗感がなくなり、またAV女優からアイドルやタレントに転身するケースも多く、自らAV女優を志願する女性が非常に増えました。

AVに出演するためにはまずはプロダクションに所属するのですが、そのプロダクションのオーディションの合格率は数パーセントとういうかなり狭き門です。

AV女優は誰でもなれるわけではない

オーディションに合格したからといってAV出演の仕事がもらえるわけではありません。
メーカーと専属契約をして高額なギャラとコンスタントに仕事がもらえる「単体女優」になれるのは、現役AV女優の中全体のわずか数パーセントです。

メーカー専属ではなく、フリーのAV女優として一人で一つの作品を任される単体ものに出演できる「企画単体女優」でも10数パーセント、85パーセント近くが1本5万円ほどのギャラで名前の出ない「企画女優」なのです。
そしてAVプロダクションに所属しているほとんどの女性が企画もののオファーすらないのが現状なのです。
毎年多くの人が辞めていきます。
現役のAV女優は6000人から8000人入ると言われています。

さらに毎年3000人近い新人女優が採用され、そしてほぼ同数の女性がAV女優を引退しています。
AVも風俗同様に新人の需要が多く給料は経験年数に反比例しています。
つまり長く業界にいればギャラは安くなっていくという特殊な体系です。
この給料体系も多くの女優が辞めていく理由の一つと言えます。

AV女優をやめる理由

自ら志願して厳しいオーディションに合格してやっと掴んでAV女優の座、しかし多くの人が辞めていく理由は何なのでしょうか。

自ら見切りをつける

割合ほとんどのAV女優は企画ものの仕事しかもらえず、小遣い程度しか稼ぐことはできません。

お金を稼ぐためにAV女優になった女の子はほとんどが挫折して辞めていきます。

契約を更新してもらえない

非常にシビアなビジネスの世界です。
売れないと判断されればプロダクションは契約を更新しません。

また契約違反があった時は途中で打ち切られることもあります。

身バレ、顔バレ

人気女優や期待の新人女優が突然理由もなく引退することは珍しいことではありません。
その理由の多くが女優の身元がバレる「身バレ」家族や彼氏にAV女優をやっていることがバレる「顔バレ」です。

家族が怒って事務所に怒鳴り込んできて契約が解消されることもありますが、女優本人または家族の社会的地位や立場の関係からAV女優を続けていくことが出来なくなるケースがほとんどです。

干される

急に仕事の依頼が無くなる、芸能界でいう「干される」状態になることはAV女優にも起こりうることです。
新陳代謝が激しく常に有望な新人が現れるAV業界では芸能界同様干されてしまうと生きていくことはできないのです。

AV女優が干される理由AV女優のタブー

干される理由は、やってはいけないことをやってしまう、業界のタブーを冒してしまうこと。
少々の有名女優であっても現場サイドとしては使いたくない、怖くて使えないと判断されるのです。

撮影に穴をあける

撮影には監督、男優、カメラマン、メークさん等何人ものスタッフが関わっています。
また撮影時間も限られているので理由もなく遅刻や欠勤をすれば多大な迷惑がかかります。
撮影が中止になれば、スタッフの人件費が無駄になるだけではなく、撮影場所の使用料や機材のレンタル代も無駄になります。
なかでも一番の問題は日程調整です。

AV男優は70人程度しかおらず、いくつもの現場を掛け持ちしており、スケジュールが詰まっているのです。
明日に変更と簡単にできないのがAV撮影現場なのです。
もちろん、無断ですっぽかすなどとんでもないことです。

監督等メーカーの人間とトラブルを起こす

No, 拒否AVの撮影現場はとても和やかな雰囲気です。
短時間で効率よく良い作品を作るためには
俳優も含めてチームワークやムード作りがとても重視されています。
喧嘩や口論の現場トラブルは最も嫌がられるのです。

またスタッフとの恋愛関係も場合によっては敬遠されることもあります。

無断で業界の裏話を暴露する

ブログをしているAV女優も多くいます。
裏話や秘話の類は注目される話題ですが、プロダクションに無断でやってしまうと大きな問題になることがあります。

AVとはユーザーに妄想してもらってこそ価値があるものです。
知られたくない話や触れてほしくないことは少なくありません。
度の超えた暴露話は業界としては困るのです。

タブーを冒していけないのは風俗嬢も同じ

セックス産業の双璧の風俗嬢もまたAV女優と同じような状況にあります。
風俗嬢も稼げる女の子と稼ぐことが出来ない子の二極化が進んでいます。
努力してせっかく店のランク上位になったとしても業界のタブーを冒してしまえば評価を下げて、店を辞めることになり、少なくても同一エリアの風俗店では採用は難しくなります。

遅刻・欠勤

風俗嬢はシフト制です。
人気嬢が出勤する日は常連さんの本指名や、サイトを見たお客さんのネット指名がたくさん入っています。
当欠や遅刻をすれば店はその対応に追われるばかりか店の信用にも関わってきます。
理由もなく当欠や遅刻を繰り返す女の子は使いたくないものです。

職場の雰囲気を悪くする

風俗店では店長やスッタフとの人間関係が重要です。
挨拶ができないという理由でスタッフから嫌われたり、評価を下げてしまった女の子もいます。
現場ごとにスッタフが変わるAV女優と違い風俗嬢は同じスッタフと働き続けます。

職場の雰囲気には気を使いましょう。

暴露話

シルエット 男性 女性ブログ等で積極的に情報発信をしている女の子もたくさんいます。
トップランクの風俗嬢のブログは読者も多く、影響力は想像以上です。

店のお客さんしか見ていないと思い、適当に裏話や給料、愚痴や他の女の子の悪口などを書き込んでしまったら大炎上なんてことになるかもしれませんよ

プロとして自覚をもつ

AV女優にしても風俗嬢にしても男性とセックスをする、性的なサービスをするだけで簡単にお金が稼げる仕事と勘違いをしている女の子がすくなくありません。
アルバイト感覚ですぐに辞めるつもりならそれでもいいのでしょうが、そこは雇用契約のうえに成り立っていることを認識しないといけません。

いい加減なことをすると周りの人に迷惑がかかるのです。

まとめ

干されて仕事ができなくなる状況は自らが招いたことと言えます。
原因を作らないことは難しいことではありません。

社会人としては当たり前のことばかりです。
お金を稼ぐことは簡単なことではありません。
仕事を続けていくためには守るべきルールは守ることが大切なのです。