下着姿で接客するキャバクラって給料良いの?
近年、大都市圏や有名繁華街ばかりか、ちょっとした衛星都市や、地方都市にまで浸透し、完全に市民権を得ているといえるキャバクラは、昭和の時代のスナックやクラブのように、いまや「水商売で稼ぎたい女性が選ぶ、もっともお手軽かつ代表的な職種」となっています。
キャバクラ嬢の接客時の服装といえば、ドレスやスーツが一般的なのですが、特殊な形態のひとつとして、下着姿で接客する、というスタイルのキャバクラも、存在しています。
ここでは、「下着姿で接客するキャバクラのお給料は、通常のキャバクラと比較すると、どんな水準なのか」を、ご紹介していきます。
「下着姿で接客するキャバクラ」の現況
「ランジェリーパブ」という呼称が一般的
スーツやドレスではなく、下着姿で接客するキャバクラの一般的な呼称といえば、「ランジェリーパブ(略称ランパブ)」がもっとも有名です。
ランジェリーパブや、キャバクラの亜流ではありますが、銀座や六本木などの高級店の衣装に倣っている通常のキャバクラと区別するような形で、分類的には「コスプレキャバクラ」の一種、と捉えられています。
通常のキャバクラでも、Yシャツデーやコスプレデーと同列で、水着デーが設定されていたりすることはありますが、下着デーが存在することはめったにありませんので、一般的なキャバクラとは異質な存在である、と考えてよいでしょう。
下着姿で接客するキャバクラタイプのお店、つまり、「女性が男性客の横について、時間制の料金体系となっているお店」としては、ランジェリーパブのほかにも、セクシーキャバクラ(通称「セクキャバ」)や「おっぱいパブ」というジャンルもありますが、ランジェリーパブが、通常キャバクラと同様に「原則お触り禁止」であることに対して、セクキャバは「お触り有り」で、なおかつ胸を露出したりすることが要求されるため、同じ下着姿での接客でも、これらは異質である、といえます。
地域によって呼び名は異なる
ランジェリーパブやキャバクラという呼称のほかにも、地域によっては「ニュークラブ」や「ラウンジ」という呼称を用いることがあるようですが、地域によってその内容は異なっています。
たとえば札幌では、キャバクラといえばセクシーキャバクラやセクシーパブのことを指していて、一般的にいうところのキャバクラに該当するのがニュークラブであったり、九州だとキャバクラはラウンジと呼ばれていたりします。
このため、下着姿で接客するキャバクラが、必ずしも「ランパブ」や「セクキャバ」と呼ばれているとは限らないのですが、とにもかくにも、通常のキャバクラとは一線を画しているということだけは確実です。
通常のキャバクラは、1980年代に関東圏で登場し、「大衆性とクラブの高級感を兼ね備えたお店」として、瞬く間に全国に広まりましたが、増えすぎたお店が差別化を図るために、下着姿での接客や、お触り有りのサービスも、派生して登場してきたようです。
パンティとブラジャーのみが基本
セクキャバやおっぱいパブというジャンルは、通常のキャバクラに比べると「お触り有り」ということもあって、かつて存在していたキャバレーや、ピンサロなどの風俗に寄ったイメージとなり、給与形態も通常のキャバクラとはかなり異なってきますので、ここでは「下着姿で接客するキャバクラ」の代表として、お触りサービスのない「ランジェリーパブ」のほうを、取り上げていきます。
ランパブは、「女性の衣装がドレスやスーツなのか、下着姿なのか」という違いがあるだけで、基本的にはキャバクラの接客スタイルと同じものです。
女性の衣装は、原則ブラジャーとパンティだけになるので、なかには女性同士の特徴の差別化や、高級感の演出のために、常時高級ブランドの下着を身につけて接客する嬢もいるようです。
ドレスやスーツなどと違い、衣装の下着は、基本的に女性自身で用意します。
下着姿での接客だけに、時間当たりのお値段や料金体系も、通常のキャバクラよりも高めで、その分女性の報酬としても、割高になってきます。
どんなタイプの女性が働いでいるのか
バラエティに富む女性像
下着姿での接客をおこなうランジェリーパブでは、ややもすると特定の女性のタイプが多いようにも想像できるのですが、実態としては、そうでもありません。
実にさまざまなタイプの女性が働いています。
一般のキャバクラでもそうなのですが、結構派手なタイプの女性が多い、と思われがちなのですが、あくまでも一般的なイメージであって、実際には、おとなしめの女性や、清楚な女性も、たくさん働いています。
特に清楚系の女性は、ランジェリーパブの中でも、高級店に多い傾向があるようです。
これは、ランジェリーパブが、「下着姿での接客」である、といえども、基本的には通常のキャバクラと同じく、「ソフトサービス専門」であることからきています。
ソフトサービスに徹した業態の場合、激安店や大衆店ならともかく、サービスを突き詰めていくと、銀座や六本木のお店のような高級志向となっていくのが自明の理となります。
そのほうが、お店の利益率の向上はもちろん、利益自体の底上げに直結するからです。
高級志向になれば、当然激安店などとの差別化を図るために、在籍している嬢の質も変えていく方針となり、結果的に、一般的な派手目の嬢のいる激安店よりも、清楚系の嬢が多くなっていく、というわけです。
下着接客でも意外と慣れる?
下着姿とはいえ、ハードなサービスはなし、なおかつ高級志向を標榜することもできるため、ランジェリーパブは、キャバクラと比べると、給料的に割のいい仕事である、と考えられます。
清楚系の嬢の中には、プライベートではランパブ嬢であることがまったくわからないような、おとなしい見た目の女性も多く、意外と敷居が低い傾向であることも見て取れます。
普通のキャバクラとの差異は「コスチュームが下着」というだけなのですが、自分だけが下着姿であればともかく、周囲で同じように働いている嬢が皆下着姿であるため、慣れてしまえば「恥ずかしいと思う気持ち」も小さくなっていくものです。
とはいえ、このあたりの感じ方は、人それぞれの感性や目的意識によってかなり変わってくるので、興味がある女性は、お試しで体験入店等を利用するとよいでしょう。
まとめ
1980年代の登場したキャバクラは、比較的短い期間の中で、さまざまな業態を生み出しました。
その中に、「あくまでもソフトサービス路線を保ったまま、下着姿で接客する」という、ランジェリーパブというスタイルが誕生しています。
ランジェリーパブは、基本的にはあくまでもソフトサービスであるため、クラブやキャバクラと同様に、「飲み屋さんとしての高級化」の路線を歩んで、結果的に「給料的に通常のキャバクラよりも高い業態」にまで昇華しています。
さらに、働いている嬢の質も、一般的なキャバクラ嬢よりも、清楚でおとなしめの女性が在籍していることが多くなり、お店の高級化志向も手伝って、お店的にも働き手である女性的にも、「良いスパイラル」をも生むことになっています。
唯一のハードルである「下着姿の接客」にしても、慣れてしまえばそれほど抵抗感がなくなることは、「人間は慣れの動物である」といわれるとおりです。
キャバクラで働いていて、給料的に物足りないと感じているのであれば、「下着姿で接客するお店」は、チャレンジする価値がありそうです。
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