キャバ嬢のヘルプの仕事内容とやってはいけない禁止事項

2021年1月2日2023年12月14日

キャバ嬢の世界では「ヘルプ」の役割があります。指名されたキャバ嬢のサポート役と考えてください。ヘルプは主役にはなれませんので、指名されているキャバ嬢と比較すると待遇は良くありませんが、この期間だからこその大切な研修期間でもあります。ただ指名されたキャバ嬢のサポート役として考えずに、その後に関わる大切な期間であることを自覚しておかなければいけません。キャバ嬢のヘルプが知っておくべき仕事内容やルール、そしてお客さんとの接し方について説明をしていますので参考にしてください。

キャバ嬢のヘルプとは？

ヘルプとはどんな女の子を指すのか、具体的な仕事内容について紹介します。そしてヘルプの女の子の給料も見ていきましょう。仕事を始めるのあれば避けて通ることはできない役割になりますので、しっかりと理解してください。

ヘルプの役割

お店に訪れた常連のお客さんはお気に入りのキャバ嬢を指名します。しかしタイミングが悪く、指名したキャバ嬢が別のテーブルについて接客できないことも多いです。指名がとれる女の子であれば、そのようなことがよく起きます。そんな時に別のキャバ嬢がお客さんの席について場を持たせます。これがヘルプの役割です。ヘルプがいなければ、後に指名したお客さんが一人でずっと待たされることになります。

そうなるとただの時間とお金の無駄遣いであり、お店の評判を悪くします。だからこそヘルプのキャバ嬢の果たす役割は大きいです。また入店して間もない新人のキャバ嬢は、指名を貰えることがまずありません。ヘルプで接客をして、お客さんに名前と顔を覚えてもらうのと同時に、仕事を覚える大切な期間でもあります。

ヘルプの仕事内容

仕事内容としては、指名を受けたキャバ嬢とそうかわりありません。指名したキャバ嬢が席に来るまで場つなぎ役がヘルプの仕事内容です。しかし場を盛り上げるのは良いですが、指名のキャバ嬢よりも盛り上げるのはよくありません。あくまでも指名されているキャバ嬢が主役です。その引き立て役の自覚を持つのも仕事内容として重要です。

指名されたキャバ嬢が席についても、ヘルプの女の子も引き続き隣について接客をすることもあります。この場合、お客さんへの接待は指名されたキャバ嬢に任せてください。ヘルプはドリンク作りやアイスの補充、灰皿交換などの雑務を引き受けます。指名がされたキャバ嬢が席を離れている時と着席した時では、仕事内容が変わるのもヘルプの特徴です。

ヘルプの給料

キャバ嬢の給料システムは、時給制に歩合制が上乗せされた方式です。歩合が入るには指名が入りドリンクを注文してもらう、同伴をこなす必要があります。ヘルプは指名されたわけではありませんので歩合制に関与せず、いくら頑張っても時給分の給料しか入ってきません。新人であればよくあることですが、入店して結構時間が経過しているのにヘルプしか入れないのであれば、仕事の姿勢を見直しをしたほうが良いです。

キャバ嬢のヘルプを頑張るメリット

キャバ嬢のヘルプは時給しか入ってきませんので、お金にはなりません。しかしヘルプでも手抜きすることなくしっかり接客できれば、いろいろな恩恵が受けられることができます。ヘルプには頑張ることで得られるメリットも多いですので、確認していきましょう。

お客さんに顔を売れる

自分の顔を売ることができるのがヘルプの大きなメリットです。ホストと異なり、お客さんが指名をしたキャバ嬢のヘルプであっても同じお客さんから指名を受けることもできます。自分の顔と名前を知ってもらえれば、次来たときに指名される可能性も高くなり、そうなると店内での知名度も高まっていくことから指名を受けやすくなります。

ヘルプからの流れで場内指名を受けることがある

ヘルプでもしっかり仕事を頑張れば、場内指名を受けることも多いです。通常お目当てのキャバ嬢に先客がいれば、お店の方でヘルプの女の子を選んで席についてもらいます。前回ヘルプでしっかり仕事をすれば、次にヘルプの入るときに「他のわからない女の子が来るくらいなら、前にヘルプに入ってくれた人のほうが良い」と感じるお客さんも多いです。そんな時に場内指名が入ることになり、収入アップにつなぐことができます。

枝客を捕まえられる

枝客とは常連のお客さんのお連れさんを指します。お連れさんはフリーですので、ヘルプとして入った時は狙いを定めてください。枝客から気に行ってもらえれば、次回枝客がお店にやってきた時に、指名を入れてくれる可能性が高まります。またヘルプしていたキャバ嬢に気に入ってもらえると、自分を指名するお客さんの枝客に紹介する間接的な営業活動もヘルプが受けられる恩恵です。

お店からの信頼が獲得できる

ヘルプの仕事をうまくこなすことで、お店からの信頼がアップするのもメリットです。ヘルプは歩合制の給料がないことから、手を抜くこともできます。しかしそれをせずにしっかりとヘルプという雑業を真面目にこなしているのであれば、お店から頑張ってくれている女の子と評価されることも多いです。人気のあるキャバ嬢ほど面倒見が良いこともありますので、ヘルプでも手を抜かない頑張る女の子は指名を受けたお客さんの枝客に紹介されることもあります。

先輩キャストからも信頼される

どんなに売れっ子のキャバ嬢でも、最初はヘルプからスタートしています。ヘルプの大変さを理解しているからこそ、一生懸命サポートをしてくれる女の子を人気のキャバ嬢はかわいい後輩と見てくれます。ご飯をおごってくれたり、使わなくなった衣装やアクセサリーをもらえることもありますので、手を抜かないようにしてください。このような細かい点は、意外と人気のキャバ嬢ほどよく見ています。

先輩の技術を目の前で見られる

新人キャバ嬢だと、どうお客さんに接すればいいかわからない女の子がとても多いです。そんな時にもヘルプにメリットがあります。ヘルプで入る女の子は、身近で人気のあるキャバ嬢の接客技術に触れることができますので、勉強になるのが大きなメリットです。指名が取れるキャバ嬢にはそれなりの理由があり、主に接客で大きな違いがあります。先輩の接客技術を真似て自分なりにアレンジを加えていくことで、将来指名の取れるキャバ嬢に成長するきっかけを掴めるのもヘルプのメリットです。

ヘルプに入るにあたってのルール

ヘルプに入る場合、いくつか不文律のルールがあります。もしこのルールを無視すると、先輩のキャバ嬢に目をつけられる危険性がありますので、ヘルプ中にやってはいけないことをしっかり確認し、ルールを守ってヘルプに入るように心掛けてください。

ヘルプ中は席を離れない

ヘルプ中は席を離れないのが基本です。たとえトイレに行きたくなったとしても、仕事に集中しなければなりません。ヘルプは指名キャバ嬢が来るまでのつなぎ役ですから、その当人が席を離れてしまうと仕事として成立していません。しかしどうしても離れないと行けない時は、ボーイを呼んでください。当然接しているお客さんにも失礼がないように席を離れる必要があります。そうなると他のヘルプがつくことになりますので、チャンスを逃すことになることからなるたけ席を離れないようにしてください。

連絡先交換をしない

ヘルプに入ったお客さんはあくまでも指名しているキャバ嬢のお客さんです。キャバ嬢からお客さんを横取りする行為は禁止されています。ホストと異なりキャバクラはお客さんが指名を変えることができますが、それでも露骨な横取りは禁止されているのがルールです。具体的に禁止行為として、連絡先を教えてはいけません。お客さんから連絡交換を要求されることもありますが、それでも教えないでください。連絡先を交換しようとしていることが指名されているキャバ嬢が伝われば、トラブルに発展する可能性が高くなります。自らお客さんを横取りすることは、ヘルプとしてご法度になりますので十分気をつけてください。

お客さんに馴れ馴れしく接しない

お客さんの体に触る馴れ馴れしい行為も避けてください。そのような行為を指名キャバ嬢が見れば「自分のお客さんを横取りしようとしている」と不快に感じるきっかけとなります。売れっ子のキャバ嬢は目の前のお客さんを相手しながら、周囲の座席もこまめにチェックしていることが多いです。また他のキャバ嬢からチクられることもよくあります。ヘルプは引き立て役で、主役はあくまでも指名キャバ嬢の認識を忘れないでください。本命の彼女のいる前で、その彼氏とイチャイチャしている状況と考えると気分が良いものではありません。十分気をつけてください。

ドリンクは自分からは頼まない

ヘルプの際にはドリンクをねだってはいけません。よほどの富豪ではない限り、お客さんはどれだけの金額をお店で使うのかを決めています。そこで想定外のドリンクが注文されてしまうと、お金が掛かることになります。予算オーバーしてしまうことになり、明瞭会計ではないというクレームが発生してしまう可能性もあることを知っておきましょう。お客さんから誘われても、ここはヘルプとして断るのがマナーです。仮にドリンクを注文しても、ヘルプにバックは入りません。余計なトラブルを生むことになりますので、ドリンクを頼むことは避けてください。

テーブルの上はきれいに保つ

ヘルプの役割の中でも欠かせないのが、テーブルの整理整頓です。お客さんがタバコを吸うようならこまめに灰皿を交換する、テーブルを拭いて綺麗にするなどはキャバ嬢の仕事の基本です。やはりテーブルが汚いと、お客さんも気分の良いものではありません。その他にもドリンクを作ったり、注文したフードがテーブルに届いたら取り分けたりなどの雑務もヘルプの仕事です。ただし指名されたキャバ嬢が同席している場合は、指名を受けたキャバ嬢がそのような雑務をしたいこともありますので、席の雰囲気やお店のルールに従ってください。

指名キャストに関する話は控える

お客さんの中にはお目当ての女の子のことを知りたくて、ヘルプのキャバ嬢にいろいろな情報を聞き出そうとすることもあります。具体的には指名キャバ嬢の売り上げはどのくらいか、ほかにどんなお客さんがついているなど聞かれることもあります。しかしどんなに質問であっても、他のキャバ嬢に関する情報は教えないでください。後で情報を漏らしたことがバレると、トラブルになるのは必至です。しつこく聞かれた場合には「ごめんなさい。わかりません」と無難に返しましょう。ヘルプであるがゆえに「知らない」ことを通せます。

ヘルプに入る際のコツ

ヘルプに入った場合、働き方のコツがあります。働くにあたっておさえてほしいポイントがありますので、参考にしてください。主に接客内容が中心となり、日常生活では身に付けないことですので、ここでしっかり把握しておきましょう。

ヘルプの時におすすめの会話ネタ

ヘルプはなかなか会話を作るのが難しく、最初は特にお客さん任せになることが多いです。具体的にどのような話をすればいいかについて、知っておくと会話に困ることが少なくなります。指名されたときと基本的には会話内容は一緒になりますが、指名されているキャバ嬢の触れ方についても理解しておきましょう。

お客さんを褒める

接客の基本は、お客さんを気分良くさせることです。これはヘルプのキャバ嬢でもできることですので、お客さんを褒めるように心掛けてください。人間は褒められて気分を害することはまずありません。そうは言われても初対面になりますので、なかなか難しいです。無難な褒め方として、身に付けているモノを褒めれば大抵お客さんは満足します。お客さんとの会話の中でほめるべきポイントを見つけるのは、売れっ子になるための必要なテクニックですので模索してください。

お客さんの趣味について話す

お客さんの興味のない話題を振っても、会話は盛り上がりません。そこでお客さんの趣味や関心のあることに関する話題を振ってみましょう。これはキャバクラだけではなく、初対面であっても共通した会話のネタになります。わからない趣味や話題もあるでしょうが、その時は「教えてほしい」素振りをみせましょう。そのような時間を過ごすことで、指名したキャバ嬢も席に帰ってきます。趣味はキャバクラでの会話ネタとして時間稼ぎに使えることも覚えておくと良いです。

指名キャストを褒める

お客さんは指名したキャバ嬢目当てにお店に来ていますので、指名キャバ嬢を褒めてください。これはお客さんを褒めたり趣味について話すようにも、会話も盛り上がり時間も経過することからおすすめのネタです。「綺麗ですよね？」や「私から見ても魅力的です」と指名のキャバ嬢を褒めるトークを心掛けましょう。自分のことを話したり、指名キャバ嬢の悪口を言うのは絶対にNGです。お客さんはヘルプの女の子には興味はありませんし、贔屓している女の子の悪口は誰も聞きたくありません。むしろ褒めてほしいのです。

仕事の悩みなどを聞く

お客さんの中にはキャバクラに来て仕事の愚痴で時間を費やすこともあります。「慰められたい」「癒されたい」希望を持って来店するお客さんもいます。そこで仕事に関する悩みを聞き出すのもひとつの方法です。指名しているキャバ嬢には男性としての弱さをみせることから、悩みを打ち明けられないお客さんもいますので、意外と有効的な手段になります。ただしこのような立ち入った会話は、指名キャバ嬢の範囲になりますので、あくまでもライトな感覚を持つように心掛けてください。

連絡先を聞かれたときの断り方

ヘルプが連絡先を教えると、他のキャバ嬢から悪い印象を持たれます。連絡先を聞かれても、必ず断ってください。断り方として「怒られちゃいます」とか「浮気ですよ、いけないんだ」と指名したキャバ嬢をちらつかせると効果的です。それでも言い寄ってきた場合にはお店から禁止されていることを告げてください。しかし指名を変えることはお客さんの自由ですので、それまではおとなしくヘルプとしての務めに集中することをおすすめします。

まとめ

ヘルプは時給のみで、バックは入ってきません。ヘルプをきっかけにして、指名してくれるお客さんを増やし、人気になっていくキャバ嬢はたくさんいます。またヘルプは接客の経験を積むことができますので、研修期間にもなります。ヘルプであっても、決して手を抜かずしっかり与えられた仕事をこなしてください。またヘルプにはいろいろなルールがあり、これを守らないことで、余計なキャバ嬢とのトラブルを生み、お店で働きづらくなることもあります。ヘルプにあるルールやマナーを理解したうえで、丁寧な接客を心掛けてキャバ嬢としての仕事内容を把握してください。