風俗嬢でも確定申告は必要?税金に関するお悩み解決!

2023年12月14日

風俗嬢をしている女の子の中には、確定申告をした方がいいのかわからずに気になっている人もいるかもしれません。また実際に確定申告をしようと思っていても、どのように手続きをすればいいのかわからないという女の子も珍しくありません。

今回は、風俗嬢は確定申告がなぜ必須なのかどうか、しないとバレてしまうのかを解説します。また、確定申告の方法やしなかった場合のペナルティや副業の申告方法についても紹介するので、もし気になっているのであれば、併せて参考にしてみてください。

風俗嬢はほとんどの場合確定申告が必要

風俗で働くのであればたいていの場合は、「個人事業主」に分類されます。個人事業主とは、会社に在籍せずに個人事業で収入を得ている人のことです。自営業やフリーランスも同様に、個人事業主のくくりになります。会社員の場合、毎月受け取る給料は既に会社によって税金が申告されているので、税金を除いた分のお金が渡されています。

しかし、風俗嬢のような個人事業主の場合は、税金が引かれていない金額を毎月そのまま受け取っているので、1年間の所得を毎年税務署に申告しなければなりません。ただし、条件によっては風俗嬢でも確定申告をしなくて良い場合もあります。確定申告が必要になるケースと必要がないケースには、どのような違いがあるのでしょうか。

確定申告が必要になるケース

確定申告が必要になる風俗嬢の条件は、以下になります。もしどちらかわからない方は参考にしてみてください。

  • 個人事業主としてお店側と契約(業務委託契約)を結んでいる
  • お店が年末調整をしていない

個人事業主としてお店と契約を結んでいたり、お店側で年末調整をしてもらっていなかったりする女の子は、自分で確定申告をする必要があります。基本的に風俗店では風俗嬢と雇用契約を結ばず、業務委託契約という形が多いので、ほとんどの風俗嬢は確定申告が必要になるでしょう。

もう1つは、お店が年末調整をしているかどうかです。会社員の場合は毎月給料から源泉徴収がされ、年末には年末調整で確定させた税金を会社が支払っています。風俗嬢の中では毎月源泉徴収されているという女の子もいますが、その場合も年末調整をお店がしていないなら、確定申告が必要です。

確定申告が必要ないケース

当てはまる女の子は少ないですが、場合によっては確定申告が必要ないケースもあります。確定申告をしなくていい場合について見ていきましょう。

所得が年38万円未満の場合

風俗嬢の仕事で得た所得が1年で38万円未満の場合、確定申告は必要ありません。確定申告では、所得の中から38万円を差し引く決まりになっています。この38万円は「基礎控除」と呼ばれていますが、年間所得が38万円以下だとゼロかマイナス以下になってしまうからです。年間所得が38万円に届かない個人事業主は、税金を支払わなくて良いのです。

しかし風俗で働くのであれば38万円を超えるケースがほとんどですので、実際には払うケースが多いといえます。

お店と雇用契約を結んでいる場合

多くの風俗嬢は個人事業主で、お店から仕事を依頼されているという形式になっています。ただし、稀に風俗嬢がお店と雇用契約を結んでいる場合もあります。その場合は、お店側が税金の手続きをして給料が支払われるので、確定申告はしなくても大丈夫です。自分が個人事業主なのか、それともお店と雇用契約を結んでいるのかわからない時は、お店に聞いてみると良いでしょう。

源泉徴収されている場合は?

風俗嬢の中には、お店から「所得税」や「住民税」などが差し引かれた金額を日払いで受け取っているという人もいるかもしれません。もしお店から源泉徴収されている場合は、確定申告が必要なのでしょうか?

「源泉徴収」とは名ばかりの場合が多い

自分はお店から源泉徴収されているから確定申告はしなくても良い、と考えている女の子も中にはいるでしょう。しかし風俗店の場合、お店からの源泉徴収は名ばかりで、実際には国に納められていないケースがほとんどです。毎年国税庁が発表する「申告漏れ所得が高額な業種」のランキングを見ると、風俗業はほぼトップ3に入っています。

徴収されたお金は、お店のオーナーがそのまま受け取っている場合が圧倒的に多いということです。お店からお金が引かれている場合も、実際には税金が納められていない場合、確定申告が必要です。お店が年末調整をしているかどうかで判断すると良いでしょう。

きちんと源泉徴収されている場合は一部が還付されることも

もしお店がきちんと源泉徴収をしている場合は、確定申告の際に一部が還付されることもあります。還付の可能性も考えて、毎月の報酬明細は保管しておくようにしましょう。また、できるならお店に「支払い調書」を請求するのもおすすめです。支払い調書には1年間の源泉徴収税額が書かれているので、確定申告をする時の手間が省けます。

私も確定申告は面倒なものだと思っていますが、ほとんどの風俗嬢は確定申告をする必要があるんですよね。お店から税金が差し引かれていると思っていても、実際には違うかもしれないので、しっかり確認してみてください。仮に本当に源泉徴収されている場合は還付金が期待できるので、報酬明細は捨てずに取っておきましょう。

確定申告って何をすればいいの?

ほとんどの風俗嬢は確定申告をする必要がありますが、確定申告をどのようにすればいいのかわからないという女の子も多いでしょう。確定申告の時期や手続き方法について説明していきます。

そもそも確定申告とは?

確定申告とは、自分の収入から支払うべき税金の金額を計算し、税務署に申し出る手続きです。納税は国民の義務であり、確定申告をしなかった場合、脱税となってしまいます。脱税は違法行為になるので、必ず確定申告をすることが必要です。

確定申告の手続き方法

ここでは確定申告の手続き方法についてご紹介します。以下の項目を参考にどのように行うのか確認してみてください。

  • 支払わなければならない税金の額を計算する
  • どのように計算したか確認できる資料(領収書など)をまとめる
  • 計算内容を確定申告書に記入する
  • 確定申告書と資料を税務署に提出する
  • 税金を実際に支払う

確定申告では、税務署に自分の払うべき税金を申告します。申告は口頭でするのではなく、税務署から贈られる確定申告書に記入したうえで提出が必要です。税金を計算する時に使う資料とは、給料を得るためにかかった諸経費の領収書となります。税金は、全体の給料から必要諸経費を引いた金額に対して請求されるため、必要経費が多くなればなるほど、税金の支払い額は少なくて済みます。

風俗の仕事をする場合は、仕事で着る服や美容にかかるお金、職場までの交通費、仕事で使っているスマホの通信費なども必要経費になるでしょう。ほかにも接待にかかる費用やお客さんへのプレゼント代も含まれる場合があります。必要経費として計算するためには、必ず領収書やレシートなどを提出しなければならないため、注意しましょう。

確定申告で支払う税金をできるだけ少なくするためにも、仕事で使うものを買った時のレシートや領収書は普段からしっかりと保管することが大切です。

確定申告の時期

確定申告は、その年の1月1日から12月31日までの所得に対して行われる手続きで、毎年する必要があります。確定申告の手続きをする時期は、次の年の2月中旬から3月中旬です。自分が個人事業主として登録されている税務署で確定申告をします。

もともと会社勤めをしていた人にとっては、確定申告の手続きはなじみがないものかもしれません。会社員だと毎月給料から税金が引かれているだけでなく、毎年年末には税金額を決定する年末調整という手続きが行われています。風俗嬢は、そのような手続きを自分で行うことが必要です。

また、副業で風俗嬢をしている場合、申告して会社にバレないか不安に思う女の子もいるでしょう。しかし、確定申告をしたせいで会社にバレるということはないので安心してください。住民税は本業と副業のそれぞれ別に請求されます。風俗嬢で得た収入に対しての住民税は、自宅に送ってもらうようにしましょう。

確定申告をするのが面倒だからといってしないでいると、税務署にバレてしまった時に損をする可能性があるんだ。税金を自分で納めるのは慣れないという女の子も多いかもしれないけど、風俗嬢になったら必ず確定申告をして、税金を納めるように気をつけよう。

確定申告をしなかったらバレる?罰則は?

確定申告をしなかった場合、バレてしまうのか、それともバレずに済むのか気になる方も多いでしょう。ここでは、確定申告をしなかった場合にバレてしまうのか、何らかの罰則はあるのかといった疑問に答えていきます。

確定申告をしなかった場合の罰則

確定申告をしなかった場合は、脱税したとして扱われてしまいます。すぐにバレないかもしれませんが、税務署はきちんと調査をしているので、必ず申告漏れのないようにしましょう。確定申告をしなかったとしても、当然支払いの義務は残ります。もし後からまとめて払うことになった際は、滞納していた金額に加えて、ペナルティが課せられることもあるでしょう。

実際は無申告でもバレないことが多い

確定申告をしていないとバレてしまう可能性もありますが、現金で報酬が発生していることからバレないケースもあるようです。そのようなケースでは帳簿をごまかしていることが多いため、国税庁や税務署がお金の流れを把握しにくくなります。

また、報酬は全て現金で支払われるので、1年間でどのくらいの報酬を受け取っているか把握することも難しいのが現状です。風俗店によってはタイムカードもありませんし、お客さんの個人情報が店に残っているわけでもありません。

またクレジットカードや電子マネーが頻繁に使われることもないので、誰がどの女の子にいくら支払ったかという明確な証拠はほとんどないと言えます。税務署も脱税をしているという証拠がなければ税務調査を進めることが難しいため、女の子が確定申告をしていなくてもバレにくくなっているのです。

無申告がバレる主なケース

無申告でバレないケースもありますが、バレてしまうケースももちろんあります。バレてしまうのはどのようなケースなのか見ていきましょう。

密告があった

脱税がバレてしまうのは、密告によるケースが多い傾向です。友人や知人にたくさん稼げていることを自慢すると不快に感じてしまう人もいます。そのような人が密告をすると、無申告だということがバレてしまうでしょう。また国税庁では密告用のページまで作成しているため、周りに稼げていることを自慢しすぎるのは要注意です。もちろん、きちんと確定申告をしているのであれば問題はありません。

高額な商品を購入した

高い商品を一括で購入すると、税務署に目を付けられてしまう可能性が高くなります。マイホームや高級な外車を一括で購入した場合は、目を付けられる可能性も高まります。ほかにも高級腕時計やブランド物を買った場合も同様です。もし現金で買ったとしても、高級なアイテムをたくさん身に付けていれば噂にもなりかねないので、注意を払うようにしてください。

銀行預金残高が大きく変化した

銀行残高に大きな変化があると、追尾課税を課せられる可能性が高くなります。追尾課税は、確定申告で届け出た納税額や修正申告時に届け出た税額に対して、実際に算出された税額の差分を徴収する仕組みです。場合によっては、追尾課税だけではなく過少申告加算税や無申告加算税、延滞税などが課せられるケースもあります。

そうなってしまうと、納税者の負担が増加します。追尾課税された税金は、本来であれば既に支払いが終えているはずの税金です。そのため、早急に支払わなければなりません。

万が一バレるとリスクが大きいので大人しく確定申告した方が賢明

確定申告をしていないことがバレてしまうと、追尾課税によって負担がかなり大きくなってしまいます。追尾課税には、過少申告加算税、無申告加算税、重加算税、不納付加算税が課せられるケースもあり、それらが課せられるとさらに負担が重なってしまうでしょう。

また、平成28年には税制が改正され、短期間で無申告や隠ぺいなどが行われた場合に加算税の割合が加重されるという措置も追加されました。基本的には、現金による一括納付が原則です。一括納付が難しい場合は、分割納付が認めらえるケースもありますが、長くても1年以内に納付するように請求されます。

確定申告をしていないことがバレてしまうリスクはかなり大きいので、確定申告はきちんとするようにしましょう。

確定申告をしなくてもバレないなら、しなくてもいいと思っている女の子が結構いるのも実情です。確かにバレる可能性は低いかもしれませんが、万が一バレてしまうと大きな負担やペナルティが課せられるんだ。そのため、バレないからしなくていいと思わずに、やるべきことはやったほうが身のためじゃないかな。

風俗嬢の確定申告に関する豆知識

風俗嬢は個人事業主と同じような扱いになるので、確定申告をきちんとしなければいけません。ここでは、確定申告に関する豆知識をご紹介します。正しい方法で納税できるように、これから働こうと考えている方もぜひ参考にしてみてください。

白色申告と青色申告

確定申告には、白色申告と青色申告の2種類があります。まずは、この2つの違いから解説していきます。それぞれ取り扱いが異なるため、これから確定申告を控えているのであればチェックしておきましょう。

白色申告とは

白色申告は、青色申告を選択していない個人事業主が行うものです。控除などのメリットは少ないですが、青色申告と比べると楽な方法として知られています。

ただし、平成26年1月以降の取引については、事業所得、不動産所得、山林所得を有している全ての白色申告者に対して、記帳と帳簿などの保存が義務付けられるようになりました。それでも、青色申告と比べると決算書のボリュームが少ないので帳簿も簡易的で済みますし、届け出の必要がないというのは白色申告ならではのメリットです。

青色申告とは

青色申告は、不動産所得や事業所得、山林所得を有している事業者が、毎日の取引を帳簿に残し、その結果を確定申告書に記入します。原則として、複式簿記によって帳簿を記録するため、白色申告と比べると手間がかかる申告方法です。しかし、事業で得た儲けから最大65万円を無条件で差し引くことができます。

税金を安くできるのは事業者にとって大きなメリットです。白色申告と比べると節税効果が高いため、こちらを選択している事業主も多いです。ただし、事前に税務署へ申請書を提出して承認を受けなければいけないため、申告時には気を付ける必要があります。

副業として風俗で働いている場合どうすればいい?

普段は会社員として働いていて、副業として風俗店で働いているという女の子もいるでしょう。そのような場合は、確定申告をしなければいけないのでしょうか?

副業所得が20万円以上ある場合は確定申告が必要

副業をしている人が確定申告をしなければいけないのは、副業の所得が20万円を超える場合です。またこの場合は、雑所得という扱いになります。

副業による収入が給与である場合は、2ヶ所以上から給与をもらっているということになるので、確定申告をしなければいけません。なぜかというと、それぞれの会社で源泉徴収や年末調整をしても、正しい納税額にならないからです。

副業の確定申告の手続き

風俗店で得た収入が20万円以上の場合は確定申告をしなければいけません。ここでは、副業の確定申告の手続きについても見ていきましょう。

所得を確認する

確定申告をするためには申告すべき所得を確認しなければいけません。年末から1月にかけて送られてくる源泉徴収票や支払調書で所得の区分を確認します。

給料として支払われている場合は、給与所得に分類され、給与所得の源泉徴収票が交付されます。給与が2ヶ所から支払われている女の子は、2つの給与所得を計算し直さなければいけません。報酬として支払われている場合は、雑所得に分類され、報酬の支払調書が支払者から交付されます。

経費を引く

雑所得の場合は、必要経費が認められています。所得税が課せられるのは、必要経費を収入から引いた金額です。そのため、雑所得の場合は必要経費を計算し、所得金額を算出するのが重要なポイントになります。

会社に風俗で働いていることをバレたくない時の対策

確定申告をすると会社に副業によって得た所得に対する住民税の金額が通知されます。しかし中には、会社にバレたくないという人もいるでしょう。そのような場合は、確定申告書の第二表にある「住民税に関する事項」の欄の「自分で納付」に〇をつけてください。その欄に〇がついていると、会社に通知がいかなくなります。

副業による収入が給与所得である場合は、源泉徴収でまとめられてしまうので、バレてしまいますが、風俗嬢は個人事業主扱いになるのでその心配は基本的にはありません。

領収書がない場合の経費計算

経費を計算するためには領収書が必要になりますが、領収書がない場合もあります。そのような場合の経費の計算方法について解説します。

領収書がない場合は、支払いをしたという事実を証明できる書類を保管しておく必要があります。口座振替を証明するのは、通帳や口座振替のお知らせです。クレジットカードで支払いをした証明は、カードの利用明細になります。

参考にできる書類が手元にない場合は、手帳や出金伝票などに詳細を書いておくのがおすすめです。

確定申告を税理士に任せた場合の費用

確定申告を税理士に依頼するケースもあります。税理士に依頼する場合、帳簿を事業主が作成して確定申告書の作成だけ依頼するパターンと仕訳から依頼するパターンがあります。どちらにパターン化によって費用が変わるので、それぞれにかかる費用について見ていきましょう。

帳簿を事業主が作成して確定申告書の作成だけ依頼するパターン

確定申告書の作成だけ依頼するパターンでは、数万円程度の費用がかかります。税理士によっては、帳簿の精査も必要だと考えているケースもあるので、確定申告書の作成だけでは依頼できないところもあります。会計ソフトを使って帳簿を作成していると確定申告書も簡単にできるので、確定申告書の作成だけのために税理士に依頼は基本的に不要でしょう。

仕訳から依頼するパターン

青色申告のための仕訳から依頼するパターンもあります。この場合は、売上が500万円未満だと10万円、500万円以上1,000万円未満だと15万円、1,000万円以上だと20万円の費用が相場です。顧問契約を結んで毎月訪問してもらうと、30万円~50万円ほどかかります。

確定申告は難しい物なので女の子は敬遠しがちかもしれません。しかし、確定申告がどのようなものか知っていれば、やった方がいいなと思えるはずです。風俗店で働いていれば20万円以上の副業による所得もあるはずなので、確定申告に関する正しい知識を身に付けておくことがとても大切ですね。

まとめ

風俗嬢として働いている女の子の中には、確定申告をしなければいけないのか、しなくても問題ないのか気になっているという人は少なくありません。確定申告はたとえしなくてもバレないケースもありますが、基本的には税務署の調査でバレてしまうものです。

確定申告が必要ないケースももちろんありますが、風俗嬢は個人事業主に分類されるので基本的に確定申告は必要です。確定申告をしていないことがバレてしまうと、重いペナルティが課せられることがあるので、バレなければ良いと思わずに、やらなければいけないことだと考えてきちんと申告しましょう。