「性病に感染したかも…」性病の検査方法と治療方法を詳しく解説
ソープやデリヘルのお仕事をする女の子は、色々な種類の性病にかかるリスクが高いです。挿入行為がなくても、キスなどで感染する性病もあるので、知らないままで風俗のお仕事をしてはいけません。
もし、「性病に感染したかも…」と不安に感じているなら、早めに検査を受けて治療をスタートしましょう。性病を放置してしまうと、妊娠しにくい体質になったり、病気を蔓蔓延させてしまったり、最悪の場合は死に至る病気になる可能性だってあります。
今回は、どこで検査が受けられるか、性病の症状と治療法、検査・治療にかかる費用について詳しく解説します。
性病検査はどこで受ければいい?
性病検査は一般的な健康診断とは違って、どこの病院でも受けられるわけではありません。風俗のお仕事をするなら、どこに行けば性病検査が受けられるかはチェックしておきましょう。
基本的に、性病検査は保健所や、クリニックや病院で行っています。また、検査キットを使えば自宅でもできます。それぞれにメリットやデメリットがあるので、自分に合った機関と方法を選びましょう。
保健所
保健所の一部では尿検査と血液検査でチェックが可能な性病検査を原則的に無料で行っています。クラミジア・淋病・梅毒・HIVの4種類の検査が可能です。治療が必要な全ての性病に対応しているわけではありません。
検査の際には保健所に名前を申告しなくても良いので、匿名で検査が受けられます。ただし検査結果は、特に病気の疑いがあるときには、対面で説明を聞く必要があります。性病検査は毎日行っているわけではなく、保健所によって日程が違うので、検査を受ける前にスケジュールを確認しましょう。
保健所で一1日に検査を受けられる人数には限りがあり、性病検査には定員が設けられているケースがあります。事前に定員の確認もしておくと良いでしょう。全ての性病を検査したい、なるべく早く検査をして結果を知りたい場合は、保健所ではない方法で性病検査を受けましょう。
クリニック・病院
医療機関では、問診をしてもらって受けるべき検査を教えてもらえます。多くの検査項目の中から、どの性病について検査すべきかが分からない場合はクリニックや病院での検査がおすすめです。クリニックや病院は診療時間も幅広く、検査できる性病の種類も多い点がメリットでしょう。検査費用は必要なものの、風俗のお仕事をするなら医療機関での検査をおすすめします。
検査で陽性の結果が出れば、そのまま治療をスタートできて安心です。心配な症状が出ている、または症状が複数ある場合などは医療機関で検査を受けて早めに治療を始めてください。
ただし、医療機関では匿名での検査はできないので、症状がはっきりしていない、できるだけ人に知られずに検査を受けたい場合などは保健所や自宅でできる検査キットなどの
他の方法が良いでしょう。
検査キットを使って自宅でもできる
性病は検査キットを使うと自宅でもできます。検査キットに検体を入れて郵送するだけなので気軽にできてプライバシーも守られます。保健所や医療機関に行く前に、自分でチェックしたい人におすすめです。
医療の知識がない人でも、検体を簡単に採取できるようになっているので心配はありません。検査キットは、調べたい病気によって採血セットと尿用セット、膣分泌物採取セット、咽頭ぬぐい液採取キットの4種類です。
採血セットには、ランセットと呼ばれる採血器具が入っていて、手の指先に器具を押し当ててボタンを押し、指先の血を採血用のろ紙に付けるだけで検体が用意できます。消毒綿などの必要なものは全てセットに入っています。
採血セットで検査できるのは、HIV、梅毒、B型肝炎です。クラミジア、淋病、マイコプラズマなどは尿用セットで調べてください。尿用セットでは、採尿カップに尿を取ってからスポイトで検査の容器に尿を移して検体を用意します。
クラミジア、淋病、カンジダなどは専用の長い綿棒を使う膣分泌物採取セットを使います。滅菌済みの長い綿棒を膣内に挿入して分泌物を採取し、容器に入れましょう。
また、咽頭クラミジアや咽頭淋菌感染症は咽頭ぬぐいセットで検査できます。
私は、不安を抱えたままでいるよりは、早めに検査したほうが良いと思います。性病だって原因が分かれば効く薬が分かる。本当に性病なのかは検査しないと分からないですよね。もし不安を感じるのであれば、迷わず検査を受けることをおすすめするよ。
性病の種類ごとの検査方法と治療方法
気になる自覚症状がある、不安な症状があるお客さんがいたなど、もしかしたら感染したかもと思ったら、まずはどんな性病がどんな症状なのかを確認してみてください。
性病によって症状は違い、検査方法も治療方法もさまざまです。風俗のお仕事をする女の子が知っておきたい、性病の種類と症状、検査・治療法をご紹介します。
クラミジア
性病の中でも比較的有名ななクラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌の感染で起きる病気です。性器クラミジア感染症の他に、のどに入った場合の咽頭クラミジア感染症もあります。
とても感染しやすい病気で、体液・粘膜から感染するためキスやオーラスセックス、素股でクラミジアに感染する可能性も高いです。しかも、クラミジアに感染しているとHIVへの感染率が飛躍的に高まると言われているので、しっかり対策しておきたい性病です。
症状の特徴
実は女の子にとってクラミジアは目立った自覚症状がない点がポイントでしょう。おりものが増える、尿道がムズムズするなどの違和感が気になる場合もあれば、全く症状が出ない場合もあります。
何年もクラミジアに感染したまま、妊娠して妊婦検診で気づくケースも多いです。自覚症状がなくてもクラミジアに感染したまま、細菌が体の奥に進行すれば子宮の病気を引き起こしかねません。
検査方法
クラミジアは尿検査で調べるので、医療機関に行く場合は検査前の1時間はトイレに行かないと良いです。咽頭クラミジアはうがい液で検査します。
治療方法
医療機関で検査して陽性だった場合は、その場で薬を処方してもらえます。処方される抗生剤を1回飲むと効果は1週間持続します。基本的には抗生剤による治療で回復するので、早めに検査を受けておきましょう。
淋病
男性に多い病気ですが女の子も感染します。淋菌に感染することで起きる病気で感染者が世界中で増えていて、オーラスセックスでの感染が多いようです。
症状の特徴
性器がかゆくなったり、おりものの色が黄緑色になったり、尿道からドロリとした膿が出たりするのが淋病の特徴的な症状です。放置すると症状が進行して、痛みや炎症が激しくなり、淋菌が血液に入って全身に症状が出ることもあります。
直腸に感染した場合、痛みや違和感だけでなく、血便や下痢の症状に悩まされることもあります。自然治癒する病気ではないので、検査と治療が必要です。
検査方法
問診の後に尿検査を行います。。
治療方法
抗生剤を1~2週間服用して、十分に休養をすることで治していきます。
梅毒
発展途上国に多い病気で、日本では減っていたものの最近は増加傾向にある性病です。梅毒トレポネーマという細菌感染で感染、、発病します。早期発見と早期治療によって完治できるものの、放置してしまうと神経や脳に後遺症が残る恐れがある注意したい性病です。
症状の特徴
梅毒は感染後に4期にわたって症状が変化しながら進行していきます。症状が出ては消えを繰り返すので、消えたからと放置せず早めに検査・治療をすることが大切です。
第一期、感染して3週間後は、陰部や足の付け根などに痛みのないしこりができます。しこりは自然に消えていきます。
第二期、感染して3ヶ月後頃になると、体全体にバラ疹と呼ばれる赤い発疹が現れます。この発疹も自然に消えていきます。
第三期は感染から3~4年、全く症状がないままで病気が潜伏し進行していき、第四期を迎えます。第四期では筋肉や皮膚に出来物が現れ、神経・血管・脳が侵されていき、死に至ることもあります。
検査方法
問診の後に血液検査を行います。検査で摂取する血液は微量です。血液検査の結果で陽性なら精密検査を行います。
治療方法
抗生剤が発見される前の時代には、梅毒で多くの人が亡くなりました。現代の医学では梅毒は治せる病気です。治療に使う抗生剤はペニシリンなど3種類ほどあり、菌に有効性がない場合は種類を切り替えながら治療を続けます。
感染に気付かずに放置してしまい、治療が遅れてしまうと障害が残ることがあります。適切なタイミングで検査と治療を受けましょう。
B型肝炎
風俗のお仕事で感染するリスクがある病気には、肝臓の細胞が壊れていくB型肝炎も含まれます。古くは感染した母親から生まれた子どもの病気というイメージでしたが、今はワクチン投与などによって出生時の感染は減っています。
逆に、新しい感染経路として性的な接触が注目され始めました。カミソリの共用、入れ墨やピアスなど血液感染も多いので、入れ墨を入れているお客さんから感染する場合もあるでしょう。
症状の特徴
感染しても目立った症状はなく、感染したことに気づかないケースも多いです。急性肝炎が起きて、嘔吐、白目が黄色くなる、茶色い尿が出ることもあります。急性肝炎が急激に悪化して死亡する事例もあるので注意が必要です。
検査方法
B型肝炎ウイルスマーカー検査と呼ばれる血液検査で調べます。
治療方法
B型肝炎のウイルスを完全に排除することはできません。治療法は対処療法で、肝硬変を進行させないことや発がんを抑えることを目的に治療が行われます。
安静と食事用法、インターフェロンや核酸アナログ製剤などが治療の基本です。核酸アナログ製剤はウイルスの増殖を抑えるため、インターフェロンは免疫機能を高めることで肝炎ウイルスの排除するために使われています。
B型肝炎の治療に使われるインターフェロンは、発熱やだるさ、筋肉痛などの副作用もあります。半年~1年間、毎週1回の頻度で注射をします。
HIV
HIVはウイルスの名前で、ヒト免疫不全ウイルスのことを指しています。HIVというウイルスに感染して全身を蝕まれた状態がエイズです。HIVは人間の免疫細胞を攻撃するウイルスです。体外から入ったウイルスや細菌を撃退してくれる免疫細胞が破壊されるので、色々な病気にかかりやすくなり、病気を治す力も失われてしまいます。
エイズの状態になれば余命は1~3年のようです。世界中で約3,800人の人がエイズで死亡しました。膣分泌液、精液、血液、腸などの粘膜から感染するため、性器や口から感染します。
同性愛の男性がエイズになるというイメージを持っている人も多いようですが、コンドーム無しでのセックス、アナルセックス、フェラチオ、クンニリングスなどからも感染するので、風俗のお仕事をする女の子も他人事ではありません。
症状の特徴
初期症状は、HIVに感染後の2週間~1ヶ月位で現れ始めます。発熱やリンパ腺の腫れ、筋肉痛や関節痛、喉の痛みなどインフルエンザに似た症状なので、見過ごしがちです。
ただの過労や風邪かなと放置して、初期症状が自然に治った後に咳や体重の減少、下痢などが続くものの、やはり自然に消えていきます。HIVの初期症状は見過ごしやすく、人によっては症状がない場合もあるので感染の心当たりがあるなら、検査は早めにしましょう。
感染後にエイズを発症するまでは個人差があって、数ヶ月で発症する人や10年以上発症しない人もいます。エイズ発症後は、健康な人にとっては害がほとんどないカビや菌で肺炎になって治らなかったり、脳細胞が破壊されて記憶を失ったり、全身にガンを生じたりなどして死に至ります。
検査方法
問診の後に血液検査を行ってHIV感染を調べます。
治療方法
検査結果が陽性だった場合、治療はHIV拠点病院で行います。抗HIV薬を3~4種類組み合わせた処方薬を内服し、ウイルスの活動を抑える治療法です。早めに治療を開始して、薬を服用し続けることでHIVのウイルス量を抑えて、感染させる可能性も低くできます。
エイズは必ず死に至る病気というイメージでしたが、今は早期発見、早期治療ができればうまく付き合っていける病気になり始めています。ですので、合併症を起こす前に、早期に治療をスタートすることが重要です。
私は、風俗の仕事をする女の子から元気をもらっているし、ずっと健康でいて欲しいと願っています。性的なサービスには性病のリスクがあるからこそ、正しい知識が必要ですよ。自分の身は自分で守れるように改めて意識してみてください。
性病検査・性病治療に関するQ&A
風俗のお仕事をするなら性病の検査は定期的に行っておくと安心です。検査費用と検査結果が分かるまでの日数、万が一治療が必要となった場合の治療費や受診科について確認しましょう。
Q1.検査と治療の費用はどれくらいかかる?
性病検査の費用は、どこで検査をするかと検査の項目数で変わります。保健所は無料で検査できるものの、対応している検査項目は少ないです。
HIV即日検査、クラミジア検査、淋病、梅毒、B型肝炎即日、C型肝炎即日、ヘルペス、マイコプラズマ、カンジダ、などの各種検査費用は単一で約8,000円です。組み合わせて検査する場合は、4項目検査セットが16.000円、5項目検査セットが20,000円と、項目が1つ増えるごとい5,000円が追加されるシステムが基本となります。
16項目のブライダル検査、20種類のコンプリートなどの各種検査セットは各クリニックにて確認しましょう。治療費用については以下を目安にしてください。
- クラミジア 1回服用で12,000円
- 淋病 点滴で20,000円
- 梅毒 2週間の服用で10,000円
- ヘルペス 10日服用で20,000円
- マイコプラズマ 7日服用で10,000円
また、性病の検査・治療費は保険適用外で自由診療です。
Q2.検査結果はいつ分かる?
クリニックでの即日検査は15分程度で結果が出ます。精密検査の場合、結果が出るまでには2~7日必要です。出張検診の場合、ほとんどの検査項目で結果が翌日~4日で出ます。
保健所で性病検査を受ける場合は、検査結果が出るまで約1~2週間かかります。検査結果を聞きに保健所に行って陽性なら、クリニックや病院を受診するという流れです。クリニックでの即日検査は15分程度で結果が出ます。精密検査の場合、結果が出るまでには2~7日必要です。出張検診の場合、ほとんどの検査項目で結果が翌日~4日で出ます。
保健所で性病検査を受ける場合は、検査結果が出るまで約1~2週間かかります。検査結果を聞きに保健所に行って陽性なら、クリニックや病院を受診するという流れです。
Q3.性病検査を受けるタイミングは?
基本的には症状が出ているタイミングで性病検査を受けます。ただし、性病の種類によっては正しく判定できるタイミングが違うので、検査をいつ受けるべきかをチェックしておきましょう。
クラミジアは、心配な性行為から3日以上経過後が適切な検査タイミングです。感染力が強く、自覚症状がないケースも多いので、不安がある場合には検査をおすすめします。
淋病も、感染の不安がある性行為から24時間経過後が検査のタイミングです。女の子に症状が出ることはほどんどないので、定期的な検査でチェックしておきましょう。
梅毒の場合、適切な検査タイミングは不安な性行為から一カ月経過以降となります。またHIVの場合も一カ月以上の経過が検査のタイミングです。ゆっくりと進行する性病は、正確な検査結果を出すために期間が必要なので、検査のタイミングによっては感染していても陰性となる可能性があります。
Q4.何科を受診すればいい?
女の子が下腹部の痛みや、不正出血があるなどの異常を感じたら、受診科は婦人科や産婦人科です。性器の周辺などにブツブツやイボなどができている場合は、皮膚科や性病科を受診します。喉に違和感があるなら耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。B型肝炎、C型肝炎、HIVについては専門の拠点病院を受診してください。
私は、性病検査は恥ずかしい事じゃないと思うし、むしろ性病検査をしない方が風俗業界では恥ずかしいことだと思っています。定期的な検査で健康を保ってこそ、お客さんも女の子も楽しい時間を過ごせるでしょう。
性病にかからないように対策しよう
性病に感染してしまったら風俗の仕事はできないので、風俗のお仕事を続けるなら性病にかからないことが重要です。万が一、性病が発覚すれば治療を続けて再検査をし、検査結果で陰性になるまでは仕事ができません。最低でも10日程度、病気によっては約3ヶ月の間、働けなくなってしまいます。
自分を守り、パートナーを守り、お客さんを守るために、かかる前にできるだけ感染リスクを下げることが大切です。性病の正しい知識をもって予防・対策をしましょう。
自分の体を大切にしたいからこそ、定期的に性病検査を受ける必要があるんだ。もちろん性病にかからないための正しい知識を持って欲しいし、検査を徹底しているお店を選ぶことも大切だよ。自分の健康を守るため、またパートナーやお客さんの体を守るためにも性病の知識をは積極的に学んでいくことが大事なんだ。自分の体が資本だからお仕事を頑張るためにも自らの体調の変化にも気が付けるようにしましょう。
まとめ
お客さんとのコミュニケーションが深いからこそ、風俗のお仕事をする女の子は性病のリスクがあります。でも、怖いのは病気のリスクがある事ではなく、病気についての正しい知識がない事です。
性病はきちんと予防をすれば感染を防げるだけでなく、正しい対処法で対策や治療ができます。一見厄介に感じる性病ですが、定期的な検査をして早期治療をすれば完治できる病気も多いです。風俗のお仕事を続けるためにも、正しい性病の知識を持っておきましょう。
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